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平成20年6月定例議会 市長報告

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【雲仙市干拓堤防仮設観光直売所について】
 雲仙市干拓堤防仮設観光直売所につきましては、3月の第1回定例会でご報告しましたとおり、平成19年度末の3月31日まで事業を延長いたしましたが、さらに、平成20年度におきましても、4月1日以降の用地利用について許可が得られたことから、平成20年度事業として、去る5月25日まで、仮設観光直売所を開設したところでございます。

 4月以降の事業運営につきましては、雲仙ブランドなどの人気商品の委託販売や観光PRの強化など、新たな試みも実施し、雲仙市のイメージアップはもちろん、平成19年度のデータと併せて、大型連休を含む行楽期の貴重なデータが収集できたものと考えております。

 なお、全期間中の総売上は4,498万3千円、総来客者数は12万4千人、1日あたりにいたしますと、売上は31万2千円、来客者数は864人となっており、この仮設観光直売所の運営事業で得られた販売動向等のデータにつきましては、今後予定しております、吾妻町町下地区公有水面埋立事業による埋立地の利活用計画の参考資料として活用してまいります。
 
【観光並びに物産の振興について】
 本年1月から、職員20名による“雲仙スイーツ調査隊”を結成し、彼らの目と舌と足で雲仙市内のスイーツ店をくまなく調査いたしました。その活躍ぶりはマスコミにも大きく取り上げられ、注目を浴びましたが、この度その汗の結晶とも言える『雲仙スイーツ』のカタログが完成、カタログ完成の記者発表の翌日には、県内外から問い合わせが殺到したところでございます。

 さらに、5月1日には長崎空港2階出発ロビーに仮設販売所をオープンし、5月末までの1ヶ月間、全国に向けて雲仙市と『雲仙スイーツ』のアピールを行いましたが、その経済波及効果は相当なものであると確信しております。

 また、今年度に入り、大手広告代理店である「博報堂」が仕掛けている全国規模の組織『日本ロマンチスト協会』から企画の持込みがあっております。内容は“6月19日をロマンスの日として制定し、じゃがいも畑でロマンスを叫ぶ”というものですが、その本部を本市愛野町の島鉄愛野駅に置きたいということでございます。

 フジテレビ系列で全国的にこの企画を取り上げており、本県ではKTNテレビ長崎がバックアップをいたしております。この企画は正に雲仙市を直接的に全国に売り込める絶好の機会であり、市といたしましても全面的に取材支援を行ってまいります。

 さらに、先月末に長崎市が農水産物や食品など「食」の販売推進のため、福岡にアンテナショップを出店するという計画が新聞報道されたところですが、その長崎市より、棚田サミット共同開催のご縁もあり、共同出店の打診があっております。

 市といたしましては、市の特産品の販売やPRはもとより、観光面等にも大きなメリットがあると思われることから、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
 
【雲仙市観光大使について】
 従来の「雲仙湯けむり大使」を、本年度より「雲仙市観光大使」と名称を新たにして、公募を行い、本年4月6日、3名の市内出身者を観光大使として選彰いたしました。

 観光大使の活動につきましては、4月に開催された「小浜温泉湯まつり」・「花祭UNZEN2008」や5月に東京で開催された「関東島原半島会」にも花を添えていただいたところでございます。

 また、5月1日より長崎空港内にアンテナショップとして、開設いたしました『雲仙スィーツ店』にも、合計3回派遣を行い、販売促進に協力していただきました。

 今後は観光・物産行事に関わらず、市全体の行事等、あらゆる機会に活躍していただきたいと思っております。
 
【ミヤマの里づくり事業について】
 転入あるいは家屋を新築された市民の方に雲仙市の花木を配布し、個性ある美しいまちづくりの実現を図ることを目的として、本年度から実施しております『ミヤマの里づくり事業』につきましては、本年4月1日の開始以来5月末までに、ミヤマキリシマ226本の苗木をお配りしたところであり、<新築記念>のヤマボウシにつきましても、本年9月以降に行う予定の家屋調査の際に、配布する予定といたしております。
 
【職員の不祥事について】
 去る4月12日、本年度委嘱したばかりの嘱託職員(環境監視員)が酒気帯び運転で逮捕されるという事案が発生いたしました。

 当該職員につきましては、直ちに当日付で懲戒免職処分としたところでございます。

 嘱託職員とはいえ、市の職員がこういう事態を発生させたことは、誠に遺憾であり、同日付で、非常勤を含めた市の職員全員に注意を促し、再発防止を図ったところでございます。

 また、平成19年度において農林水産環境部の職員が平成20年1月11日付けの「農業振興地域整備計画に係る農用地変更申請書」を農林水産課にて受理した後、所管の千々石総合支所への書類送致を怠った事により、緊急に「千々石地区小委員会」と「雲仙市農業振興地域促進協議会」を開催することになり、申請された方はもとより、各委員会の委員に多大な迷惑と不信感を与えたことにつきまして、改めてお詫び申し上げます。なお、当該職員については訓告処分とし、当時の上司2名を口頭注意としたところでございます。

 これらの件につきましては、仕事に対する責任感の欠如がもたらした事ではありますが、文書の管理体制、事務の進捗状況の把握を含め、職員一丸となって再発防止に努めてまいります。
 
【関東島原半島会創立60周年記念大会について】
 去る5月17日、東京都港区芝公園の東京プリンスホテルで開催されました関東島原半島会創立60周年記念大会に、本市議会からも酒井議長並びに前田議員にご参加頂き、出席してまいりました。

 当日は、島原半島出身の関東在住者及び地元からの出席者を合わせ総勢七百数十名の参加があり、先ほどご紹介いたしました本市の観光大使や市職員9名とともに、特設のブースにおいて、雲仙市の現況をお知らせするパンフレットやささやかながら土産品も配付しながら、市のPR活動を展開し、出席者の皆様から大変ご好評を賜ったところでございます。 

 また、いわゆる「ふるさと納税」につきましても、一所懸命、雲仙市への寄附をお願いしてまいりましたことを併せてご報告申し上げます。
 
【揮発油税等の暫定税率の廃止に伴う対応について】
 揮発油税等の暫定税率が本年4月1日から廃止された事に伴い、年間約2億2千万円の財源不足が見込まれましたので、道路整備関連事業の一部について、財源の見通しがつくまでの間、執行を保留することを決定し、3月28日付けで議員の皆様や報道機関へ発表させていただいたところでございます。

 しかしながら、市民の安全性の確保や生産活動等に最大限配慮する必要があったため、市内全域に関して緊急に施工すべき箇所の有無を調査し、緊急性があると認められた事業については、4月22日に執行保留を一部解除したところでございます。

 さらに、4月30日には、揮発油税等の暫定税率の維持を盛り込んだ税制改正法案が衆議院において再可決されたことを受け、執行保留事業のうち9割の事業について保留を解除し、残る1割につきましては暫定税率失効期間中の地方の減収に係る補てん措置が判明するまで、引き続き執行を保留することとしたところでございます。

 本市といたしましては、今後も国の動向を注視しながら、減収補てんの措置を国の責任において早期に講じられるよう求めていくとともに、引き続き健全な財政運営に努めてまいります。
 
【総合窓口の開設について】
 市民の皆様への窓口サービス向上を目的として、本年4月1日から、本庁及び各総合支所において、窓口業務を集約した総合窓口を開設いたしました。

 これにより、一部形態は異なりますが、転入・転出手続きをはじめ、住民票や印鑑証明書の発行、年金や国民健康保険に関する手続き、児童手当や福祉医療の申請など、生活に密着した手続き等を、原則として1ヶ所で済ませることができる「ワンストップサービス」の提供ができているものと思っております。

 さらに、市民の皆様にとって、より利用しやすい窓口とするため、本庁及び各総合支所の窓口に、イスに座ったままで手続きができるローカウンターを設置するとともに、各総合支所においては、窓口職員の机を対面式に配置したところでございます。

 また、同じく4月1日から、勤務時間内に来庁出来ない市民の皆様を対象に、平日は午後7時まで、休日は午前8時から午後7時まで、電話予約による税の諸証明及び住民票の時間外交付を実施しており、4月1日のサービス開始から5月末日までの間、本庁、支所を含め28件の交付を行ったところでございます。

 今回の総合窓口化は、第1期の窓口改革と位置付けており、今後も、市民の皆様のご意見等をいただきながら、より「わかりやすく」「親切で」「便利な」窓口サービスの提供を目指してまいります。
 
【雲仙市防災マップの作成について】
 雲仙市内における各種災害の危険から住民の生命及び財産を保護し、被害の軽減を図るため、災害危険箇所や避難施設等の情報を住民に周知し、安全な避難と事前の災害対策の備えとなるよう、「雲仙市防災マップ」を3月末に作成いたしました。

 今回、作成いたしました防災マップを活用頂く事により、市民の皆様が風水害対策や地震対策など、防災に対する正しい知識や各種の防災情報を把握され、災害が発生した時に、その被害を最小限に止められる一助になればと、防災マップは、旧町ごとに7種類作成し、自治会を通じて全世帯に配付するとともに、警察署・消防署などの防災関係機関にも配付したところでございます。
 
【「健康うんぜん21」の策定について】
 平成20年3月、雲仙市の健康づくり計画であります「健康うんぜん21」を策定いたしました。

 この計画は、子どもからお年寄りまでを5つの世代に分け、市民の皆様と一緒に各世代の健康課題や目標・行動計画を掲げるとともに、個人・家庭・職場・地域・行政が一体となって取り組み、健やかな子育てや健康寿命の延伸など、雲仙市の目指す姿の実現に向け、市民の皆様と共に考え、共に行動するガイドラインとして、策定したものであります。

 この計画のメインテーマであります、「ホッと スマイル うんぜん市」を目指し、今後、全市を挙げて、計画達成に向けて推進してまいりたいと考えております。
 
【雲仙市災害時要援護者避難支援計画の策定について】
 ミャンマー地方を襲ったハリケーンや中国四川省大地震の報道を見ますと、その被害の大きさに、改めて自然の驚異を痛感しているところでございますが、これらの台風や集中豪雨、地震などの自然災害に関しては、その災害犠牲者の多くが高齢の方や障害のある方など、いわゆる災害弱者と呼ばれる災害時要援護者の方々でございます。

 本市におきましては、災害時要援護者の方々の安心・安全の確保のため、自助、共助を基本とした「雲仙市災害時要援護者避難支援計画」を平成20年3月に策定したところでございます。

 本年度につきましては、災害時要援護者の支援に係る、地域での支え合いについて記載した、本計画の概要版を作成し、市内全世帯へ配布するとともに、地域ごとに災害時要援護者の方々を表示した防災福祉マップ(「雲仙市地域ささえ愛マップ」)を作成することとしております。

 計画概要版につきましては、今月、自治会を通じ、配布させていただくこととしておりますが、また同時に、地域で支えあうこととする本計画の内容について、自治会長の皆様にご説明し、ご理解、ご協力をいただくことといたしております。
 
【新食肉センター建設に向けた取り組みの経過について】
 雲仙市食肉センターの廃止の方針に伴う対応について、現在の状況をご報告させていただきます。

 まず、現在設置しております食肉センター運営協議会委員のうち肉畜生産者及び食肉業者である7名の委員を中心に、民設・民営を基本としてこれまで協議を進めて来たなかで、食肉センターの運営そのものの経験がないことや運営等に伴うリスクへの対応が課題としてあがっております。

 新食肉センターの建設実現のためには、利用者の皆様の十分な議論と理解、そして絶大な協力が大前提となりますので、その合意を醸成するための時間を確保する必要があると考えております。

 一方、島原市及び南島原市との連携につきましては、「島原半島新食肉センター建設協議会(仮称)」の設立に向けて、去る4月11日に設立準備会を開催し、さらに4月

 23日には3市副市長会議を開催するなど、その準備を進めております。

 今後は、肉畜生産者及び食肉業者の皆様の議論の推移を踏まえながら、協議会設立の取組みを進めてまいります。

 また、本年2月の長崎県議会定例会の一般質問において、金子知事は、「食肉センターの存続は重要な課題であると認識している。県としても、できるだけの協力をしていきたい。」と答弁されておりますことを、併せてご報告させていただきます。
 
【企業誘致について】
 誘致企業であります三貴工業株式会社が、昨年度、新工場を建設され、平成20年2月15日から新工場でも操業を開始されているところでございます。

 この規模拡大に伴う新規雇用者37名のうち17名が雲仙市内在住者であり、今後も採用の予定があると伺っております。

 平成20年度におきましては、南島原市有家町の株式会社雲仙きのこ本舗が千々石地区に、きのこの生産施設と加工施設の設置を計画されており、この計画の実施によりまして、合計で35名の新規雇用が見込まれております。

 今後とも、積極的に企業誘致を推進し、雇用の拡大、定住促進に繋げてまいります。
 
【小中学校施設の耐震化について】
 冒頭でも申し上げました中国四川省大地震において、学校の校舎が倒壊し、多くの子どもたちがその下敷きとなり、犠牲になっているとの報道がなされております。

 本市におきましては、学校施設が児童生徒の学習・生活の場であり、豊かな人間性を育むための教育施設として、さらに災害時には地域住民の応急避難場所として、重要な役割を担っていることから、平成18年度から平成27年度までの10年間で計画的に小中学校施設の耐震化を進めているところでございます。

 平成20年度につきましては、耐震化優先度調査に基づく、耐震診断を4校、耐震補強設計を4校、耐震補強工事を2校、あわせまして計10校を計画し、現在準備を進めております。

 本年度、発行を予定しております住民参加型公募地方債である「雲仙ゆめみらい債」につきましても、学校施設の耐震補強事業などの財源として予定しており、雲仙市の将来を担う児童生徒が安心して、楽しく安全な学校生活が送れるよう、今後も財源の確保に努め、積極的に学校施設の耐震化を進めてまいります。
 
【雲仙中学校の閉校について】
 平成20年3月25日、雲仙市立雲仙中学校の閉校式が、盛大且つ厳粛に挙行され、昭和22年4月の開校から続いた61年の歴史に幕を下ろしました。

 平成20年度の新学期のスタートに当たる、4月7日の始業式及び8日の入学式当日から、旧雲仙中学校区の生徒28人は、路線バスを利用しながら、新たな登校先である小浜中学校に夢と希望を持って登校し、現在は小浜中学校の生徒として、すっかり溶け込み、大勢で受ける学習に喜びと感動を得るとともに、部活動にもさわやかな汗を流しているとの報告を受けております。
 
【中国福建省武夷山市との交流について】
 本年3月26日、中国福建省武夷山市長より本市長に、友好交流と友好都市締結について意見交換を行いたい旨の招へい状が届きました。

 武夷山市は、武夷山という素晴らしい自然景観と考古遺跡などの複合遺産により、ユネスコの世界遺産に登録され、また、武夷岩茶の産地として世界的に有名な都市であるなど、雲仙天草国立公園を有し、観光と農業等を基幹産業とする本市との共通点も多いことから、今後、両都市における友好交流の在り方について、調査・研究を行ってまいりたいと考えております。




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