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平成20年11月定例議会 市長報告

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【第14回全国棚田(千枚田)サミットについて】
 ご案内のとおり、去る10月16日から18日までの3日間、雲仙市・長崎市を会場として、両市の共催により「第14回全国棚田(千枚田)サミット」を開催いたしました。

 17日に本市で実施いたしました現地見学会、5つのテーマに分かれた分科会や全体交流会には、併せて約1,600名の方に参加していただき、3日間の延べ参加者数は、約2,800名にも及びました。

 当日は、好天にも恵まれ、地元の千々石岳地区の皆様はもとより、数多くの雲仙市民の皆様にご協力を賜り、サミットを成功させることができました。心より感謝申し上げます。

 また、ご参加いただいた皆様からは、趣向を凝らした現地見学会の取り組みや、数年ぶりに開催した分科会など、大変有意義な大会であったとの評価を頂きました。

 18日の閉会式では、「棚田を活用した教育の推進」、「都市部への情報発信と交流を生かした保全活動」など、5つの取り組みを実行していくことが採択されるとともに、地域の宝である棚田を次の世代に引き継ぐ決意が表明され、次回開催地であります新潟県十日町市(とおかまちし)にバトンタッチしたところでございます。
 
【北京「長崎フェア」と武夷山市表敬訪問について】
 10月18日から、北京「長崎フェア」が中国北京市の新光天地(しんこうてんち)デパートで開催され、21日に設定されておりました『雲仙市の日』に合わせて、訪中いたしました。

 今回の北京「長崎フェア」は、物産・観光・産業など、長崎県を総合的に中国の富裕層に売り込むための出発点とすることを目的としたものであり、25日までの8日間の来場者数は、約35,000人であったとの報告を受けております。

 21日の『雲仙市の日』には、平日にも拘らず、大勢の北京市民が来場され、雲仙市に関係するクイズ大会、雲仙市観光大使による日舞披露や浴衣の着付け教室は人気を博し、十分に雲仙市の知名度を高め、その魅力を伝えることができたものと確信いたしております。

 また、武夷山市表敬訪問につきましては、本年7月に市職員が調査のため武夷山市を訪れました折に、「雲仙市長の来訪を強く望まれていた」とのことでありましたので、今回、北京「長崎フェア」に併せまして、武夷山市を訪問した次第であります。

 武夷山市では、空港で林春松(りん・しゅんしょう)副市長の出迎えを受け、その日の夜に胡書仁(こ・しょじん)市長との会談を持つことができました。会談では、武夷山市の姉妹都市締結に対する並々ならぬ意欲を十分に感じたところであり、当面は、雲仙市観光協議会を中心に、青少年の交流や産業面での交流など、民間による交流事業を先行させ、姉妹都市締結の是非について議会ともご相談申し上げながら結論を出してまいりたいと考えております。
 
【観光姉妹都市「霧島市」との交流事業について】
 観光姉妹都市であります鹿児島県「霧島市」との交流事業でございますが、本年7月に雲仙市で開催されました『国民保養温泉地協議会総会』に、霧島市から10名の関係者に参加していただきました。

 本市におきましては、10月18日から2日間、霧島市を代表する祭であります『きりしま隼人浜下り』に、観櫻火宴の鎧武者11名を派遣し、11月9日の「霧島市市制3周年記念式典」には、市議会より元村副議長に出席していただきました。また、同日開催されました「霧島ふるさと祭」では、雲仙市のブースを設けていただき、物産品の販売を行ったところでございます。

 さらに、12月7日に実施いたします「第1回雲仙市産業まつり」におきましては、霧島市からお出でいただき、「霧島市特産品コーナー」を設置することとしており、引き続き交流を深めていきたいと考えております。
 
【第15回島原半島ツーデーマーチについて】
 去る10月25日に開催されました島原半島ツーデーマーチは、今年で15回を数える記念大会となりました。今回から『小浜ステージ』を『雲仙市ステージ』に名称変更を行うとともに、可能な限り雲仙市全体を歩いていただくようなコース設定を行いました。

 幸い天気にも恵まれ、百花台公園を出発点とした40キロメートルコースには123人が、清水棚田からの20キロメートルコースには370人が市内外から参加されました。また、5キロメートルコース、10キロメートルコースも含めますと、『雲仙市ステージ』で903人の参加があり、全体では前回大会と比較して参加者が20%増となったとの報告をうけており、存分に雲仙市を堪能していただけたものと確信しております。
 
【アンテナショップ協議会について】
 去る10月8日、長崎市役所におきまして、雲仙市、佐世保市及び長崎市の三市による「佐世保・雲仙・長崎アンテナショップ協議会」の設立総会が行なわれました。

 この協議会は、三市が福岡県にアンテナショップを共同で開設することについて、相互に連携し、円滑な運営を図ることを目的としております。

 ご承知のとおり、福岡都市圏は交流人口、経済、物流、情報の大集積地であり、韓国・中国・東南アジアへの窓口としても重要な位置を占めておりますので、このアンテナショップを、三市の同一歩調により、「福岡・アジアへ向けての産業振興総合戦略」の活動拠点とすべく取り組んで参ります。

 また、今回の三市の連携を機に、アンテナショップのみならず、今後、あらゆる分野での連携を強化していくことが、大変重要と考えており、三市の市長とも同じ認識を持って、取り組んでいく所存でございます。
 
【雲仙ブランド認定商品の追加認定について】
 平成19年1月から始めました「雲仙ブランド認定商品」につきましては、この度、雲仙ブランド認定委員会より新たに3団体、3品目の認定についての答申がありました、雲仙岩がき養殖部会の『雲仙岩がき』、小浜特別生産組合の『特別栽培馬鈴薯』及び雲仙市伝統野菜を守り育む会の『雲仙こぶ高菜(生葉)』を10月28日に追加認定し、合わせて15団体、27品目の認定を行っているところでございます。

 今後とも、これらの「雲仙ブランド認定商品」を、いかに県内及び全国的に売り出していくかの販売戦略に重点を置き、取り組んで参ります。
 
【「雲仙市緑のプロデューサー」の委嘱について】
 この度、世界的に知られる造園デザイナーで、生花販売『風花(かざはな)』代表の石原和幸氏を「雲仙市緑のプロデューサー」に委嘱いたしました。当面、雲仙温泉街の緑化を推進するための園芸クラブを組織していただき、花と緑のまちづくりに取り組んでいただきたいと考えております。

 また、21年度からは雲仙市全体をフィールドとして、新たなる視点でのまちづくりについてのアドバイスをしていただくことにより、個性ある美しいまちづくりに繋げてまいります。
 
【雲仙ゆめみらい債について】
 来る12月3日から12月12日までの期間に募集いたします、雲仙市初の住民参加型市場公募債である「雲仙ゆめみらい債」は、市債を市民の皆様に購入していただくことにより、市政に関心を持っていただくことを目的としております。

 本年度は、小中学校の耐震補強工事や大規模改造工事の財源として活用し、雲仙市の将来を担う子どもたちが安心して教育を受けることができるよう整備を進めてまいります。

 発行額は1億円で5年満期一括償還としており、市内に在住か勤務している方、または市内に営業拠点等のある法人であれば購入することができます。

 また、利率につきましては、11月の国債の利回りである0.939%を参考に、昨日1.04%と決定し、記者発表したところでございます。

 取扱金融機関の窓口で先着順に受け付けることとしておりますので、市民の皆様には是非購入していただくようお願いいたします。
 
【雲仙市総合防災訓練について】
 去る11月9日、災害に対する地域防災体制の確立及び市民の防災意識の高揚を図ることを目的として、合併して初めての「総合防災訓練」を、小浜町マリーナ地区で実施いたしました。

 議員の皆様にも多数ご参加いただいたところでございますが、自衛隊、警察、消防、地元自治会など、42団体、約1,200名の皆様に協力いただきましたことに、この場をお借りいたしまして、深く感謝申し上げます。

 この訓練を通して、防災上の問題点を把握し、今後の対策に万全を期すとともに、災害に強いまちづくりを推進してまいりたいと存じますので、関係機関のますますのご支援・ご協力をお願い申し上げます。
 
【平成20年度ながさき農林業大賞の受賞について】
 平成20年度ながさき農林業大賞の農業環境保全部門における知事賞を「雲仙市にこまる生産組合」が、また林産部門の知事賞を「農事組合法人 吾妻しいたけ生産組合」がそれぞれ受賞され、11月15日に表彰を受けられました。

 「雲仙市にこまる生産組合」は、平成18年に発足した当初から特別栽培に取り組み、徹底した推進により2年目で180名の組合員を有し、100ヘクタール以上の特別栽培米を生産され、水稲では県下で第1号となる長崎県特別栽培農産物の認証を取得されております。また、雲仙ブランド品としても認証され、高品質生産による有利販売が期待されるとともに、地域の特徴を生かした「売れる米づくり」の振興に向けて地域の規範となる組織として精力的に活動を推進しておられるところでございます。

 一方、「農事組合法人 吾妻しいたけ生産組合」は、平成13年に設立され、無農薬栽培による「国産安心きのこ認証」を取得、消費者へ安心安全な食材を提供していることは高く評価されるところでございます。

 発芽するしいたけ菌の栄養材料となる広葉樹オガコの供給により、地域林業の振興に大きく寄与されるとともに、従業員の80%を地元雲仙市から雇用され、定住促進並びに地域経済活性化に貢献していただいているところでございます。
 
【第33回全国育樹祭開催記念プレイベント事業「ながさき森林(もり)のつどい」について】
 育樹活動を通じて活力ある緑の造成気運を高め、次代への連帯感を高めることを目的として、国民の緑の祭典である「第33回全国育樹祭」が、平成2年に開催された全国植樹祭と同じ国見町百花台公園で、平成21年の秋に開催されることとなっております。

 今回、その1年前のプレイベント事業として10月19日に「ながさき森林(もり)のつどい」が開催され、瑞穂町の大正小学校5・6年生の児童によります「がんばらんば体操」の披露や小浜中学校吹奏楽部によるマーチングバンド演奏等のアトラクションも交え、合併市町の木の植樹、森林教室などのイベント、島原半島三市によります物産販売等が行われました。当日は好天に恵まれたこともあり、市内外から1,000人以上が参加され、大盛況のうちに終了いたしました。

 今後、県及び島原市、南島原市と共に「第33回全国育樹祭」の成功に向けて、最大限の支援をしてまいりたいと存じます。
 
【第37回長崎県茶業大会について】
 去る11月22日、吾妻町ふるさと会館におきまして、第37回長崎県茶業大会が開催されました。

 本大会は、長崎県茶業関係者の総力を結集して、生産流通改善や需要の拡大等、茶業の近代化を推進し、長崎県産のお茶の振興を図ることを目的とされ、約300名が一堂に会しました。

 オープニングでは、瑞穂町の「瑞宝太鼓」の演奏が行われ、講演や体験発表の後、新たに茶の生産者で組織された「ながさき茶ネットワーク」の設立報告をはじめとして、茶園共進会や茶品評会の表彰授与も行われました。

 茶園共進会では、瑞穂町の長田郁夫さんが見事、県内一位にあたる「優等賞」を受賞され、高品質の雲仙茶をアピールできたことは、誠に喜ばしいことであります。

 また、今年製品化された「雲仙茶のペットボトル」も弁当とセットで販売され、好評を博しておりましたが、今後雲仙茶の消費を拡大するためにも、市民の皆様にもぜひご利用頂きたいと存じます。

 大会の最後には、今後一層の日本茶の普及と振興に邁進するとの大会宣言がなされ、盛会の内に終了いたしました。
 
【一般国道251号 愛野・森山バイパスについて】
 地域高規格道路「島原道路」として進められております「一般国道251号 愛野・森山バイパス」につきましては、これまで、県と連携し、地元説明会の開催や地権者の個別訪問を実施し、事業の説明及び協力のお願い等を行ってきたところでございますが、県におかれては、10月末より一部工事に着手され、現在、一級河川千鳥川下流において工事が施工されております。

 今後も引き続き県との連携により、事業を推進し、地域はもとより島原半島全体の交通ネットワークの確立に努める所存でございます。
 
【第33回全国土地改良大会長崎大会について】
 本年10月、秋田県で開催された第31回全国土地改良大会において、平成22年の第33回全国土地改良大会が長崎県で開催されることに決定しました。

 これを受け、島原市、南島原市とともに本大会を島原半島で開催していただくよう、長崎県土地改良事業団体連合会に対して要望いたしておりましたが、去る11月21日、本大会を島原半島で開催されることが決定いたしました。

 島原半島は、県内の生産額の42%を占めており、半島3市では安全、安心な農産物を生産し、それぞれの地域に合ったブランド作りに取り組んでおります。

 本大会が島原半島で開催されることにより、全国に雲仙市の農業をアピールできるものと大きな期待を寄せているところでございます。
 
【第21回全日本マーチングコンテスト「金賞」受賞について】
 去る11月23日、千葉市の幕張メッセで開催されました、第21回全日本マーチングコンテスト中学校の部に、九州代表4校のうちの1校として出場した小浜中学校吹奏楽部が、見事「金賞」を受賞されております。

 同校吹奏楽部は5年連続で全国大会に出場しており、他の大会を含め3年連続で「金賞」受賞というすばらしい成績を残していただきました。

 このことは、部員1人ひとりの努力はもとより、指導者の熱意の賜であると思います。これまでの努力を称え、受賞を祝福するとともに、今後の活躍を期待したいと存じます。
 
【米国教育者招聘プログラムの受け入れについて】
 去る10月20日から27日までの8日間、日米教育委員会が主催します「米国教育者招聘プログラム」に協力し、16名のアメリカ人の教育関係者を雲仙市に受け入れました。

 一行は、市内の愛野小学校、国見中学校、県立小浜高等学校をそれぞれ1日ずつ訪れ、朝の登校風景から、授業の様子、給食、掃除、そしてクラブ活動といった日本の子どもたちの学校での様子を熱心に見学したほか、保護者代表との懇談やホームステイでも日本の文化や習慣を体験されたところでございます。

 参加者は、アメリカと日本の教育習慣の違いに大変驚き、また、子どもたちが前向きに学習に向かう態度や雲仙市の皆様の温かい歓迎にいたく感銘を受けた様子で、非常に多くの収穫を得て無事帰国されたとの報告を受けております。

 彼らが本国に帰った後、この雲仙市での体験を伝えていただき、UNZENの名がアメリカの皆様の記憶に残ることを祈念するとともに、この事業が今後の日米友好の一助になればと存じます。

 この場を借りまして、本事業にご協力をいただいた学校の関係者の皆様、ホームステイを受け入れてくださった皆様に対し、厚く御礼申し上げます。
 
【雲仙市合併3周年記念事業について】
 去る、10月11日と12日の両日、合併3周年を記念したスポーツイベントを開催いたしました。

 まず、合併3周年の当日にあたります10月11日に吾妻農村広場で開催しました「NHK特別巡回ラジオ体操会」には、早朝にもかかわらず、約1,300人の参加をいただきました。

 また、翌12日に愛野運動公園で開催しました「市民運動会」には、約6,500人の参加をいただき、秋晴れのもとでさわやかな汗を流していただきました。

 両日のイベントを通して、市民相互の交流を深め、市の一体感をさらに醸成できたものと確信いたしております。

 議員の皆様にも連日にわたってご参加、ご協力いただき、誠にありがとうございました。
 
【日本ジオパーク第1号認定について】
 島原半島3市を挙げて取り組んでおります『ジオパーク構想』が、実現に向けて大きく動き出しました。世界ジオパークの認定を目指すための第1ハードルであります国内での認定につきましては、去る10月20日、日本ジオパーク委員会が開催され、「北海道の洞爺湖(とうやこ)有珠山(うすざん)地域」、「新潟県の糸魚川(いといがわ)地域」とともに、わが島原半島地域が、国内第1号の日本ジオパークとして認定を受けました。

 このことは、同時に世界ジオパークの候補地として正式に認められたもので、「島原半島ジオパーク」は、世界のジオパークとしての認定を目指し、現在、認定に向けての英文申請書を作成中でございます。

 12月中には日本ジオパーク委員会を通して、世界ジオパークネットワークに申請書を提出し、その後、審査や現地視察を経て、早ければ来年の秋ごろ、世界ジオパーク認定の是非が決定される予定となっております。

 島原半島地域の世界認定が確実なものとなるよう、引き続き3市歩調を合わせて、ジオパークとしての環境整備を強力に進めてまいりますので、議会の皆様をはじめ、市民の皆様のますますのご協力、ご支援をお願いいたします。
 
【吾妻地域乗合タクシー運行実証実験について】
 去る11月1日、吾妻地域の川床地区におきまして、吾妻地域乗合タクシー運行実証実験出発式を行い、無事にスタートさせることができました。

 この運行実証実験は、今年3月に策定いたしました雲仙市地域公共交通総合連携計画に基づく取り組みの一つであり、公共交通空白地域と既存の公共交通を連結させ、新しい公共交通としての有効性と可能性を探ることを第一の目的として実施したものであります。

 また、来年度には、国見、瑞穂、南串山の3地域におきましても、今回の吾妻地域の実証実験から得られたデータを参考としながら、同様の実証実験を実施する計画であり、公共交通空白地域における新しい交通手段の確保を目指す取り組みとして、地域の皆様や事業者、関係機関の皆様と一体となって努力してまいります。
 




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