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平成21年第4回定例議会 市長報告

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 【戸別受信機を活用した音声広報事業について】

 平成19年度から防災行政無線整備統合事業により進めてまいりました、市内の各家庭への戸別受信機の設置が、本年の10月には市内のほぼ全域において設置が完了したことから、この戸別受信機の機能を最大限に活用し、今までの屋外放送に比べ、より詳しい内容の市政情報やイベント情報などを音声によってお知らせする「音声広報事業」を11月1日から開始いたしました。

 今まであまり広報紙などをご覧になれなかった方などへも、戸別受信機を通じた音声放送により、各種の市政情報等をより確実にお伝えできるものと考えております。

 これまでの広報紙やホームページ、ほっとアットうんぜんによる携帯メール配信に加え、この音声による広報によりまして、今後とも市民の皆様に対して、分かりやすく、積極的に情報提供を行いますとともに、一層効率的かつ効果的な広報事業を展開してまいります。


 【中国福建省武夷山市との交流について】

 中国福建省武夷山市との交流につきましては、これまで議会ともご相談申し上げながら、友好交流のあり方について、調査訪問を行い、進めて参りましたが、武夷山市側といたしましても、先月、胡書仁(こしょじん)市長を団長とする訪問団が本市に来訪され、その際、友好都市締結に向けた本格的な事務調整の協議を行うことを確認させていただいたところでございます。

 今後は、友好都市締結の日程等につきましても、あらためて議会ともご相談申し上げ、結論を出して参りたいと考えております。


 【アンテナショップ事業について】

 昨年10月に長崎市・佐世保市と雲仙市の3市で設立しました「アンテナショップ協議会」の第2回総会が、10月8日に長崎市役所で開催され、1年間かけて3市間で協議を重ねてきた基本コンセプトと物件選定に係る、これまでの経過について、事務局より説明がありました。

 基本コンセプトは、『長崎の“美味(おい)しい”をつなぐ-佐世保・雲仙・長崎アンテナショップ』とし、具体的な方針としまして、一つ目が物産拡大の拠点として、二つ目が「食」を味わう拠点として、三つ目が交流と出逢いの拠点として、このアンテナショップを展開していくことが決定いたしました。

 また、歩行者交通量調査の結果、福岡市博多区上川端町の『ふくぎん博多ビル』1階に、その拠点をおくことになりました。

 今後のスケジュールといたしましては、来年4月に店舗物件の契約を行い、遅くとも来年10月のオープンを目指して、取り組んでいくことになっております。

 市といたしましても、長崎市や佐世保市との連携を図りつつも、両市に引けを取らないように、このアンテナショップで雲仙市の物産販売と販路拡大に努めるとともに、観光PRを強力に推進し、福岡都市圏からの誘客促進を図ってまいります。


 【観光客誘致のための交通アクセス対策事業について】

 宿泊客誘致を目的とした、これまでの福岡と雲仙温泉を結ぶ直行バス『お山雲仙定期便』は、10月1日から小浜温泉を経由する『小浜・雲仙定期便』として、1日1往復で再スタートをいたしました。10月から11月の2ヶ月間の利用者数は、合計、1,516人との報告を受けております。

 また、長崎県内からの誘客対策として、11月24日から、長崎市内と小浜・雲仙両温泉間を結ぶ直行バス『雲仙小浜・温泉特急』をスタートいたしました。このツアーバスは、1日2往復で、平成22年3月31日までの128日間、実証実験として運行いたします。

 さらに、県が島原半島の観光活性化を促進する目的で計画をいたしました「長崎空港」と「雲仙温泉・小浜温泉・島原外港」の3ルートを直行バスとジャンボタクシーで結ぶ実証実験は、11月20日から来年3月19日までの4ヶ月間の計画で、1日6往復の運行が開始されております。この実証実験は、観光客に限定したものではなく、一般市民の利用促進も目的としておりますので、多くの雲仙市民の皆様にご利用いただきますよう、お願い申し上げます。


 【小浜港ふるさとふれあい事業について】

 県が「みんなのふるさとふれあい事業」の一環として、「小浜マリンパーク整備事業」を進めておりますが、雲仙市といたしましても県と連携し、各種整備を行なっているところでございます。このうち、温泉掘削につきましては、9月に終了し、今後、105mの足湯整備と並行して、湯棚及び公園緑地整備に取組んで参ります。

 この足湯整備につきましては、現在、工事も着々と進行しており、来年1月末完成、2月初旬オープンの予定であると伺っておりますが、この足湯が完成いたしますと、鹿児島県桜島にある全長100mの「溶岩なぎさ公園足湯」を抜き、日本一長い足湯となります。

 これらの施設は、地域の憩いの場としてはもとより、多くの観光客を呼び込むシンボル的な施設となり、市民との交流の場として活用され、交流人口の拡大に貢献してくれるものと確信いたしております。


 【定額給付金給付事業の完了について】

 昨今の景気後退下における住民の生活支援及び地域の経済対策を目的として、3月から全国で給付が始まった定額給付金事業につきましては、雲仙市では未申請者を減らすため様々な取り組みを行い、給付世帯率99.1%、給付金額ベースで99.7%という、国及び県平均を上回る結果で給付事業を完了することができました。

 市民の皆様のご理解とご協力により事業が無事完了できましたことに、心よりお礼申し上げます。


 【雲仙市新型インフルエンザ対策について】

 新型インフルエンザ対策につきましては、感染が徐々に広がりを見せる中、市民の皆様や関係機関のご理解、ご協力をいただきながら対応を進めているところでございます。

 去る9月27日には、市民の皆様を対象として、「新型インフルエンザ対策講習会」を開催し、当日は、250名を超える多くの皆様にご参加いただき、感染予防と発生時の対応について、理解を深めていただく機会を設けることができました。

 また、ワクチン接種については、10月1日に国の基本方針が示され、その中で、「重症者の発生をできる限り減らすこと及びそのために必要な医療を確保すること」を目的として、優先的に接種する対象者の順位が決められております。

 長崎県においても、10月19日から医療従事者、11月9日から基礎疾患のある小児(しょうに)、16日からは妊婦、1歳から小学校3年生までの小児(しょうに)等への接種が開始されており、今後もスケジュールに沿って、順次、ワクチン接種が開始される予定となっております。

 なお、接種費用につきましては、雲仙市独自で接種費用の助成をおこなう予算について、9月議会においてご承認いただいたところでありますが、国における優先接種対象者の決定及び低所得者の接種費用の全額助成措置が決定されたこと等を受け、今回関係予算を補正予算に計上させていただいております。

 なお、明日12月10日には、迅速に集団接種をすることで、少しでも感染を抑えたいという南高医師会の申出により、吾妻町ふるさと会館及び南串山保健福祉センターにおいて、集団接種を実施することとしております。


 【平成21年度ながさき農林業大賞の受賞について】

 平成21年度ながさき農林業大賞の畜産部門におきまして、「宮(みや)﨑(ざき)博喜(ひろき)様・千秋(ちあき)様ご夫妻」、また農業環境保全部門では「吾妻地区特別栽培米部会」が、それぞれ栄えある知事賞を受賞され、さらに、野菜部門で「前田(まえだ)浩(ひろ)信(のぶ)様・ハルエ様ご夫妻」、農業環境保全部門で、「鍋島林業株式会社神代事業所様」がそれぞれ運営委員会賞を受賞されました。

 今回、受賞されました皆様方は、それぞれの地域及び分野において、先駆的な取り組みや、環境保全と環境負荷軽減に大きく寄与されておられます。

 今後も本市の農林業に大きく貢献され、ますますのご活躍をご祈念申し上げます。

 なお、本受賞者の方におかれましては、12月13日開催の「第3回雲仙市産業まつり」において、ご紹介をさせていただく予定でございます。


 【雲仙市中小企業経営緊急安定化対策資金について】

 雲仙市中小企業経営緊急安定化対策資金につきましては、依然として厳しい金融情勢に対応し、中小企業の年末から年度末に向けた資金繰りを緊急に支援するものでございます。

 議会のご同意をいただき、取扱金融機関に3億円を預託し、金融機関との協調により融資枠5億円としております。

 既に、11月16日から事前協議を開始しており、11月末における保証協会承諾件数が12件、金額にして1億3百万円となっております。

 さらに、この資金を借り入れられた方及び長崎県中小企業経営緊急安定化対策資金を借り入れられた方に対しましては、利子及び保証料の1年間相当分の助成を行うこととしており、今後とも中小企業者の皆様の経営安定に向け、支援してまいります。


 【第64回国民体育大会「トキめき新潟国体」での活躍について】

 第64回国民体育大会「トキめき新潟国体」が去る9月26日から10月6日までの日程で開催され、雲仙市からも12人の選手が出場されました。

 大会では、本年7月にアメリカで開催された世界ユースアーチェリー選手権大会に日本代表として出場された雲仙市吾妻町在住で、諫早東高校3年生の大久保(おおくぼ)舞(まい)さんが、少年女子団体において準優勝という素晴らしい成績を修められ、長崎県の天皇杯20位という躍進に大きく貢献されました。



 【小浜中学校吹奏楽部「金賞受賞」について】

 去る11月29日、大阪城ホールにおいて開催されました「第22回全日本マーチングコンテスト(中学の部)」に九州代表として出場された小浜中学校吹奏楽部が、全国各地から25チームの精鋭が出場する中、息のあったすばらしい演奏・演技を披露し、見事「金賞」を受賞されました。

 小浜中学校吹奏楽部は、これまで6年連続で全国大会出場を果たされており、今回の受賞によりまして、他の大会を含め「4年連続の金賞受賞」という輝かしい成績を収められております。

 このことは、部員一人ひとりの日頃の練習や努力の成果であることはもとより、指導者並びに保護者の皆様をはじめ、関係者の熱意の賜物であると存じます。

 ここに市民の皆様とともに心からお祝い申し上げますとともに、今後の更なるご活躍を期待いたします。


 最後に、先月14日、韓国・釜山市の実弾射撃場で起きました火災事故につきまして、これまでの経過をご報告させていただきます。

 本市、吾妻中学校の同級生9名が突然の惨劇に巻き込まれ、残念ながら5名の方がお亡くなりになり、また、入院治療をされていた4名の方のうち、ご家族の懸命の看病や多くの皆様の励ましの甲斐なく、3名の方が還らぬ人となり、無言のご帰宅をされております。

 残る1名の方につきましては、現在、順調に回復されており、今月17日に帰国され、日本で治療を続けられる予定でございます。

 お亡くなりになりました8名の方に対し、改めて衷心より哀悼の意を表しますとともに、今月、日本に帰国予定の1名の方に対しましては、一日も早く快復されるよう、心からご祈念申し上げます。

 絆を深める、志半ばの仲のよい同級生グループの旅行のはずが、余りにも悲惨な火災事故に巻き込まれましたことは、理不尽としかいいようがございません。ご家族のご心痛に接し、市として、又、私、個人といたしましても、何とかしてあげたい、助けてあげたい、何ができるのかなど、模索しながらも、これまでやれることはやってきたつもりではございます。

 市といたしましては、事故当日の夜から24時間体制で対策本部を設置し、さらに、事故翌日、ご家族等が現地に渡航される際に、現地の情報収集や動向確認等、連絡調整のため、市職員を同行させ、12月3日までの19日間、延べ10名を釜山市へ派遣いたしました。

 また、被災者ご家族の心のケアが重要と判断し、職員によります被災者のご家族をサポートする体制強化のための職員講習会等を実施するとともに、多額の治療費が発生した場合の不安を解消するため、ご家族に対し、国民健康保険等の保険給付制度について説明したところでございますが、現在、融資制度の利用ができないか、関係機関により、協議を進めております。

 なお、不幸にして、お亡くなりになられました、被害者のご遺体を引き渡す条件として、入院先の病院から、公的機関の保証を求められたため、ご遺体を一刻も早く帰国させたいという人道的立場から、島鉄観光が加入している旅行特別補償保険の保険金が入り次第、島鉄観光が治療費を支払うということについての保証を行ったところでございます。

 去る11月24日には、長崎県の藤井副知事とともに外務省を訪問し、今回の支援に対するお礼を申し上げ、併せて現況説明を行うとともに、医療費の支払いの手続きに対する国の対応及び入院されている被害者や長期滞在を余儀なくされているご家族に対する支援を申し入れてまいりました。

 さらに、12月2日から4日まで、職員とともに訪韓し、今回の事件に関し御尽力いただきました在釜山日本総領事館、釜山広域市及び釜山地方警察署などを直接訪問し、これまでの御協力に対するお礼を申し上げてまいったところでございます。

 今後は、国に対し、海外における邦人保護の一層の強化や海外渡航の安全対策を講ぜられるよう、要望するとともに、韓国政府に対しましては、事故原因の徹底究明や再発防止策等を早急に講じられるよう、要請してまいる所存でございます。

 また、被害者やご家族に対する補償問題の早期解決に向けましては、議員皆様方のご理解、ご協力のもと、迅速に対応を進めてまいりたいと考えておりますので、今後ともお力添えを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。



 以上で先の市議会定例会閉会後、これまでの主な動きの経過報告を終わらせていただきます。




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