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平成28年第2回雲仙市議会定例会 市長報告

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【平成28年熊本地震関連について】
 4月14日以降に発生した、熊本県・大分県を震源とする地震に関しまして、これまでの経過及び市内の被害状況等をご報告させていただきます。
 今回の地震は、最大震度7の揺れが2回観測され、震度4以上の地震が100回以上発生するなど、長期間に渡り余震活動が続いております。
 住宅の全半壊などの建物被害も4万棟以上にのぼっていることから、多くの被災者が不安を抱えながら、不自由な避難生活を強いられているとお聞きいたしております。
 本市においても、4月14日から震度4以上の揺れが5回観測され、災害警戒本部を設置し、自主避難者への対応等を図ってまいりました。
 本市の被害状況につきましては、被害状況の調査確認などを行い、道路や公共施設等において25箇所の被害を確認しております。
 また、市内のホテル・旅館の宿泊予約のキャンセル数が、5月28日現在、雲仙温泉地区において約4万人、小浜温泉地区において約1万人にのぼり、地域経済に大きな影響を及ぼしております。
 本市からの被災地支援といたしましては、4月18日に熊本市へ向け、飲料水4,632本と毛布200枚を輸送したほか、救援物資の仕分け作業や避難所支援、罹災証明書発行に係る現地調査業務の支援のため、これまで延べ7名の市職員を被災地に派遣いたしました。
 長期化する避難生活の一時的な避難場所としましては、最大で2年間、本市の市営住宅に家賃等の費用負担なく入居できる措置を講じており、また、県内の旅館・ホテル等宿泊施設への避難につきましても、長崎県が窓口となり、今もなお継続されております。
 一方、救援物資につきましては、4月20日から4月28日まで受付を行い、延べ284人の方からご寄付をいただき、5月25日に南阿蘇村、5月26日に熊本市へ、それぞれ搬送いたしました。
 さらに、今回の震災に対しまして、市民の皆様が自主的に物資の提供やボランティア活動等、様々な支援をなされていると伺っております。
 ご支援・ご協力いただきました市民の皆様に対し、厚く感謝申し上げますとともに、本地震義援金の受付を6月17日まで行なっておりますのでご協力をお願いします。
 なお、今回の地震により大きな影響を及ぼしている観光業等への支援策として、国では、九州への旅行費用を割引する制度を創設され、県において割引付旅行商品の造成支援などに取り組む補正予算案が上程されたところであります。
 本市におきましても、県の緊急資金繰り支援資金の融資を受けた事業者に対し、その資金の利子並びに保証料の一部を助成するための経費を補正予算に計上するなど早急な対策を図ることとしております。
 今後におきましても、国、県の動向を注視し、適切な対応を図ってまいりたいと考えております。

【ジュニアスポーツの推進について】
 4月3日、駒沢オリンピック公園総合運動場・体育館で開催されました、平成28年度ジュニアクイーンズカップ・レスリング選手権大会において、土黒小学校6年の内野杏美さんが、小学5・6年生プラス40キロ級において、見事、準優勝という素晴らしい成績を収められました。
 心からお祝い申し上げ、今後の更なるご活躍を期待いたします。
 また、4月23日から5月15日にかけて、「第11回雲仙市ジュニアスポーツ大会」が開催され、市内13会場において10競技22種目が行われ、県内外から234チーム、総勢2,510名の小・中学生が参加されました。
 子どもたちは、日ごろの練習の成果を十分に発揮され、競技力の向上とともに、多くの仲間との交流につながったものと思います。
 本大会の開催にあたり、ご尽力いただいた市体育協会と各競技団体の関係各位に感謝申し上げます。

【第13回長崎県ねんりんピックについて】
 5月14日、第13回長崎県ねんりんピックが長崎市かきどまり陸上競技場をメイン会場に開催されました。
 雲仙市からは13の競技種目に126名の選手が参加され、マラソン10km女子60歳以上の部において、愛野町の佐藤久美子様が見事優勝されました。
 また、ソフトバレーボール競技では「雲仙がまだすB」チームが、サッカー競技では「島原オールドボーイズサッカークラブ」がそれぞれ3位入賞されました。
 心からお祝い申し上げますとともに、出場されました皆様の今後の更なるご活躍を期待いたします。

【有明海の潮干狩りについて】
 国見町神代、瑞穂町古部の海岸における潮干狩りが、2年ぶりに開催され、3月から5月までの期間中、延べ7,337人が潮干狩りを楽しまれました。
 有明海沿岸のアサリの潮干狩りは、環境の変化などによってアサリ貝の個体数が減少しており、昨年は開催できなかったと伺っておりましたが、今回、開催できましたことは、国見漁協、瑞穂漁協の皆様による種苗放流や生息環境改善等の資源確保に対するご尽力の賜物と感謝いたします。
 市といたしましても引き続き可能な限りの支援を継続してまいりたいと考えております。

【雲仙モーモーフェスタインみずほ2016について】
 5月4日、瑞穂町みずほの森公園一帯におきまして「雲仙モーモーフェスタインみずほ2016」が開催されました。
 このイベントは、牛乳の消費拡大や地域活性化を目的に、地元自治会や雲仙市酪農連絡協議会の方々を中心とした実行委員会の皆様のご尽力により、今年で31年目27回の開催となっております。
 当日は天候に恵まれ、島原農業高校の生徒の皆さんなどのご協力のもと、牛の乳搾り体験や小動物とのふれあいコーナー、ヤマメのつかみ取りなど、様々な催しや、瑞宝太鼓の皆様による演奏が披露されるなど、多くの来場者があり、公園一帯は大変賑わっておりました。
 本イベントにつきましては、ゴールデンウィークの恒例イベントとして定着し、地域の皆様の団結により、長年に亘って継続され、市内外の方々に地域の魅力を発信し続けてこられたことは、関係各位の多大なる努力の賜物であり、深く感謝申し上げます。

【第11回小浜温泉ジャカランダフェスタの開催について】
 5月29日から6月30日までの約1カ月間、ジャカランダフェスタ実行委員会の主催によります「第11回小浜温泉ジャカランダフェスタ」が小浜温泉街で開催されております。 
 初日には「ジャカランダサミットIN小浜2016」が開催され、ジャカランダにより観光振興を図られている、静岡県熱海市と宮崎県日南市の市長の出席のもと、私も参加させていただき、ジャカランダによる地域振興など活発に議論を行いました。
 今年は、1月の強い寒波の影響で、ジャカランダのつぼみが少ない状況でございますが、会場となる小浜温泉街では「フォトコンテスト」や「スタンプラリー」をはじめ、「ジャカランダ染め体験」等、ゆっくりと滞在していただけるような各種イベントが実施されていますので、多くの観光客にお越しいただきたいと思っております。
 開催にあたり、主催者の皆様をはじめ関係各位のご尽力に対し、心から感謝申し上げます。

【安倍総理と障害者の集いについて】
 6月2日、首相官邸において開催された「安倍総理と障害者の集い」において、瑞穂町を拠点に活動する太鼓プロ集団「社会福祉法人南高愛隣会 瑞宝太鼓」の皆様が招待され、安倍総理を迎える式典のオープニングで和太鼓の演奏を披露されました。
 当日は、長崎県議会議長、そして大久保議長とともに参加させていただきましたが、瑞宝太鼓の皆様の素晴らしいパフォーマンスに魅了され、また大変な感銘を受けました。
 瑞宝太鼓の皆様は、2017年フランス・ナント市における障害者の芸術文化国際交流事業での公演が決定されており、さらには、2020年東京パラリンピックでの演奏を目指して活発に活動されており、今後益々のご活躍を期待いたしております。

【第2期雲仙市地域福祉計画について】
 雲仙市では、3月31日に「助け合い、支え合いで育む 福祉のまちづくり」を基本理念とし、28年度から32年度までを計画期間とする第2期雲仙市地域福祉計画を策定いたしました。
 この計画は、誰もが住み慣れた地域で安心して生活できるよう、すべての人が自分で暮らす地域で、住民相互の交流を深め、心を通い合わせることが大切であることから、「助け合い」や「支え合い」といった共助の取り組みを一層広げ、市民相互が支え合う福祉のまちづくりを推進するものであります。
 今後、市民の皆様に計画の周知を行うとともに、地域で見守り活動や生活支援などを行う「地域ふれ愛ささえ愛事業」を市内全域に広げるなど、基本理念の実現に向け取り組んでまいります。

【災害時における物資の緊急輸送に関する協定締結について】
 4月1日、佐川急便株式会社 北九州支店 様と「災害時における物資等の緊急輸送に関する協定」を締結いたしました。
 本協定の締結により、市内外で災害が発生した場合において、救援を必要とする被災者へ、食料、水、日用品などの物資を安定的に供給する体制の強化につながるものと大きく期待しております。
 今後とも災害時における安心・安全の確保のため、より一層の防災体制の強化・充実に努めてまいります。

【平成28年度国土交通省道路関係予算について】
 市では、国道57号の現道の機能強化並びに、島原道路の未着手区間の新規事業化と、現在整備中区間の早期整備の実現に向けた要望に取り組んでまいりましたが、平成28年度国土交通省道路関係予算におきまして、国道57号の小浜町富津地区の富津視距改良事業と、地域高規格道路「島原道路」の瑞穂吾妻バイパス事業が新規事業化されました。
 大久保議長をはじめ議員の皆様からのご助力を含め、事業化に向けご尽力をいただいた関係各位の方々に対し、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
 今後におきましても、雲仙市における交通環境の整備促進に向けた要望活動に取り組んでまいりますので、議員各位のご協力をお願いいたします。

【島原半島における環境保全の取り組みについて】
 本年度より、地球温暖化問題に対し、島原半島三市が一体となって「島原半島エコプロジェクト」へ取り組むこととしておりますが、本市におきましては、地方創生加速化交付金事業を活用し、未利用温泉の更なる活用に向けた雲仙エコプロジェクト事業の取り組みを開始いたしました。
 本事業は、地熱発電機の改良や、電光掲示板に発電状況を表示する「見える化」を試み、発電の簡素化、小規模化、低価格化の実証実験を行なうものでございます。
 さらに、再生可能資源の活用に携わる第一人者を招いたシンポジウムや、国内で先進的取り組みを行っている地域の方々を招いて事例紹介を行う、コンベンション等を雲仙市で開催し、全国へ雲仙市の取り組みを発信してまいります。

【雲仙市の観光物産振興の取り組みについて】
 4月6日から12日までの7日間、東京都庁にあります「全国観光PRコーナー」におきまして、「雲仙市観光物産展」を開催いたしました。
 今回で5回目の開催となる観光物産展には、市内から3社が出展され、蒲鉾やちくわなどの練り製品、カステラ等の菓子類、長崎県内で水揚げされた海産物の販売を行い、また、雲仙ふるさと大使の城谷護様にも、会場で腹話術を披露していただき、本市のPRにご協力いただきました。
 大都市圏における観光物産展につきましては、本市の観光情報や特産品の魅力を直接、多くの方々に発信できる絶好の機会でございますので、今後も引き続き、事業者と連携し、積極的にPRを図ってまいります。
 また、県内での物産振興の取り組みにつきましては、4月23日から24日の2日間、大村ボートイベント広場において、「雲仙ミル・マルシェin大村ボート」が、また、5月3日から5月5日までと5月13日から22日までの合計13日間、仁田峠雲仙ロープウェイ屋内展示場において「雲仙市物産フェアー2016春」が、雲仙市物産観光振興協会の主催により開催され多くのお客様にご来場いただいたと伺っております。
 開催にあたり、関係各位のご尽力に対し、心から感謝申し上げます。

【農業生産基盤整備について】
 農作業の効率化や作付体系の多様化等の実現による地域農業の安定化と活性化を図ることを目的に、市では農業生産基盤整備事業を推進しているところでありますが、平成28年5月16日付けで愛津原地区県営農地整備事業 畑地帯担い手育成型の確定及び土地改良区の設立認可を受け、5月27日に松尾文昭様を理事長として愛津原土地改良区が設立されました。
 愛津原地区につきましては、受益面積58.2ヘクタール、総事業費20億4,600万円、事業期間を平成33年度までとして計画されております。
 市といたしましては、土地改良区と連携しながら本地域の早期目的達成はもとより、現在、工事を実施しております八斗木地区及び山田原第2地区の早期完成と、事業計画中である桃山田地区、宮田地区、岡南部地区の事業採択に向けて、農業農村整備事業関係予算の確保に関する要望活動など、更に積極的な推進を図ってまいります。

【県南地域公共交通網形成計画について】
 九州新幹線西九州ルートの整備に伴い、九州新幹線西九州ルート県南地域活性化協議会において、策定が進められておりました県南地域交通網形成計画が、5月18日に開催されました、協議会総会において承認されました。
 この計画は、平成34年度に予定されております新幹線長崎ルートの開業を見据えて、県南地域全体の地域公共交通の活性化を図ることを目的に策定されたものであり、「広域的な周遊観光や地域住民の移動の足を担う公共交通網への再編と利便性向上」を目標に掲げ、地域住民や観光客に対する公共交通機関の全体的な利便性の向上を目指すものでございます。
 今後、協議会ではこの計画を具体化する「地域公共交通再編実施計画」を策定するなど、地域全体の交通ネットワークとして更なる利便性の向上、利用者維持・増加を目指し、県及び県南地域の4市と交通事業者をはじめとする官民が一体となって取り組んでまいります。

【市内危険箇所の点検について】
 6月4日、九州地方が梅雨入りいたしました。
 気象庁の長期予報によりますと、今年の九州北部地方の降水量は平年並みまたは多いことが予想され、これから7月にかけまして、梅雨前線の活動が活発化し大雨が予想されることから、5月30日に市内14箇所の危険箇所について、担当部署から説明を受けながら点検を実施いたしました。
  河川の浸水や海岸の高潮等の対策としましては、市の事業において、年次的に整備を行うとともに、県事業においては、早急な整備の働きかけを行ってまいります。

【旭工業立地に伴う協定調印式について】
  6月1日、愛知県豊田市において自動車内装品製造を行っておられます旭工業株式会社様と、長崎県、雲仙市の三者による工場立地に関する立地協定の調印式を行いました。
 旭工業株式会社様におかれましては、トヨタ自動車向けの自動車用シートカバーの縫製工場を、瑞穂町に新設し、8月操業を目指し鋭意準備を進めておられるところでございます。
 5月には、すでに約30名を採用され、豊田市の本社工場や佐賀県鹿島市の旭九州工場において社員研修・縫製訓練を進められておりますが、本格操業までには、総勢100名の正社員の雇用を計画されており、地域の雇用促進はもちろんのこと、定住促進及び地域経済への波及など、今後の雲仙市の発展に大きく寄与するものと確信し、たいへん期待しております。
  市といたしましては、人材の確保など、円滑な操業が図られるよう、できる限りの支援をさせていただく所存であります。
 今後におきましても、一人でも多くの方の雇用が確保できるよう、企業立地担当課での推進はもとより、私といたしましても機会があるたびに、また、積極的に多様な企業の誘致に向け、取り組んでまいります。

【ナショナルパーク・ジャパン構想「国立公園満喫プロジェクト」要望について】
  環境省では、日本らしい国立公園の魅力を海外へ発信し、外国人観光客を増やす構想を立て、2020年までに外国人の国立公園利用者を倍増させることを目標に、全国から5ヵ所程度の国立公園の選定を行い、世界の旅行者が日本に長期滞在したくなるような整備や支援を計画的、集中的に進めることとしています。
  雲仙天草国立公園は、日本で初めて国立公園に指定され、長い歴史を有していることから、「国立公園満喫プロジェクト」に選定されることを目指し、雲仙天草国立公園構成市町のご賛同をいただき、熊本県天草市長、鹿児島県長島町長とともに、先般、環境省へ要望書を提出いたしました。
  本プロジェクトに選定された場合、ナショナルパークにふさわしいまちなみ景観の形成をはじめ、インバウンドの受け入れ環境の整備が促進され、外国人観光客の増加へとつながり、さらには、地域経済の活性化に寄与するものと確信しております。
  今後におきましても、関係機関と連携し、本プロジェクトに選定していただけるよう要望活動を行なってまいります。

【第2次総合計画の策定に向けた取り組みについて】
  3月24日、本市の最上位計画である現総合計画につきましては、平成28年度をもって計画期間を終了することから、雲仙市総合計画等審議会に対し、平成29年度を始期とする「第2次雲仙市総合計画の策定について」の諮問を行いました。
  雲仙市発足から11年目を迎え、普通交付税の段階的縮減が始まり、また、人口減少問題など本市を取り巻く環境は厳しさを増しておりますが、この10年間の成果を礎に、今後の雲仙市が更に飛躍することが求められております。
 そのため、本市総合戦略や各種計画を踏まえ、本市を取り巻く状況を整理し、また、審議会委員の皆様の意見をはじめ、市民の皆様のご意見をいただきながら、今後のまちづくりの目標とその実現に向けた方策を明確にする第2次雲仙市総合計画の策定に向け取り組んでまいります。
添付ファイル
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(PDFファイル:228.2KB)


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