古民家再生など国見町神代地区の活性化に あなたの知恵と経験を活かしてみませんか
雲仙市は、九州の長崎県島原半島の北西部に位置する自治体です。
今回、本市北部エリアにある国見町神代地区で活躍していただく「まちなみ活性コーディネーター」を募集します!
古民家等が点在するエリアにおいて、古民家の利活用やまちづくりに取り組んでいただける方を求めています!
活動の場は重要伝統的建造物群保存地区である武家町、大正・昭和時代の風情ある商家町の通り
活動の場となる雲仙市国見町神代地区は、藩政時代に佐賀藩の飛び地だった歴史を持ち、神代鍋島氏の領主館だった鍋島邸を中心とした武家町のエリアは、伝統的なまちなみ景観を現代に伝えているとして、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
また、この保存地区と川を隔てた町場の川西、川東地区には白壁やなまこ壁の商家跡が残されています。
こういった歴史的景観を有する地域において、地域内外から意欲のある人材を受け入れ、新たな視点や発想力により、古民家など地域の持つ歴史的資源を活かし、地域の団体と一緒になって、地域活性化に取り組む意欲ある人材を募っています。

趣蔵 神代ふれあい館

なまこ壁の古民家と着物女子

鍋島邸

神代小路を散策する着物女子
古民家を再生し、まちをにぎやかに
今回募集するまちなみ活性コーディネーターの仕事は、400年の歴史を持つ武家町と隣接する町場のまちなみの活性化です!
「外からの視点」で新たな着眼点や発想力により、古民家など地域の持つ歴史的資源の潜在価値を見出し、それを活用して地域活性化に取り組んでいただく方を募ります。
活用できそうな空き家等の改修方法や資金繰りを考えたり、起業などに結びつけ、出店希望者を探したり、まちづくりやイベントなどの情報発信の仕事も行ってもらいます。
現在、地区には数軒の利活用対象物件があります。住民に親しまれながらも、閉店した元商店や元美容室など雰囲気ある建物が未活用のまま残っています。
そういった物件を活用するためには以下のような課題があり、それらの解決に向けた知恵とご経験を活かしていただきたく思っています。
・空き家所有者の理解を得たいが、どうしたらよいのか。→所有者との相談・調整等の提案
・物件の改修はどうしたらよいのか。→利活用のための改修案や改修費の算出、クラウドファンディング活用などの提案
・実際に使うとしたらどうすればよいのか。→チャレンジショップなど具体的な活用提案や開業資金繰りなどの提案
・どうやって出店希望者など借主等を探せばよいのか。→人脈等の活用やマッチングの仕組み提案など

中山邸の外観

中山邸で秋に開催されたお箏の演奏会
具体的には、神代小路にある「中山邸」という趣ある古民家は、市が借り受けて地域振興に役立てているところです。令和4年秋にはお箏のコンサートが開催され、地区内外の人々が月夜のもと和の音色を楽しみました。
また、川西地区にある「趣蔵(しゅぞう)神代ふれあい館」は空き家となっていましたが、所有者の方が改修し、神代文殊会が利活用を検討するなどしてきた結果、令和4年5月、趣蔵神代ふれあい館として開館しました。室内の一部はアマチュア無線歴史資料館となっているほか、10畳和室などを備えた地域の文化拠点としての利活用方法を探っています。
ほかにも、川西の「旧片岡商店」は地域に親しまれたスーパーでした。その一室が、地元有志によりレトロなポスター展示や休憩室として活用されており、今後も積極的な活用が行われることになっています。
旧美容室を活用した「一日限定絵本屋」の出店など、活用の幅は無限大に広がっています。
地域おこし協力隊として、これらの物件の利活用に積極的に取り組んでいただきたいと思っています。
「古民家が好き!」などの思いをお持ちの方、お待ちしております!
そのため、以下のような思いやご経験をお持ちの方、大歓迎です!
・古民家が好き!
・レトロな建物にお店やオフィスなどを出店したい!
・趣ある古民家を後世に残したい!
・地域の活性化に興味があり、活性化案を提案したい!
こういった、あなたの「こうしたい!」をご提案下さい。
1日のスケジュールや年度ごとの活動想定
1日のスケジュールとしては以下のような流れを想定しています。
午前8時30分 雲仙市役所の観光物産課へ出勤し、課内のメンバーや上司と打ち合わせ
午前10時 地域の団体や所有者と空き家等の利活用について話し合い
正午 昼食休憩。地域の飲食店やカフェなどへ
午後 1時 イベントを計画している地域団体と打ち合わせ。準備品や役割分担を確認
午後 3時 SNSで情報発信(原稿作成や投稿など)
午後 5時 終業。帰宅
―1年目のお仕事
(1) 地域団体と協議。まちづくりの方針等を共有し、地域に合った活動を協議し、地域の団体と一緒にイベントを企画する。
(2) 地域の空き家(古民家等)を調査し、所有者の意向や活用に向けた課題を把握し、解決に向けたアイデアを練る。
(3) SNSで地域イベント等の情報を発信する。
―2年目のお仕事
1年目で築いた人脈や関係性をもとに、地域の古民家等の利活用について具体的なアイデアを練る時期となります。退任後を見据えて具体的に将来設計を思い描くことも必要となる時期ですね。
―3年目のお仕事
2年目までに取り組んだ活動実績をもとに、利活用ができそうな空き家への出店希望者を募ったり、主体となって地域を盛り上げるイベントを企画したり。退任後を見据えて自ら出店を考えてみるのもありかもしれません。
いずれにせよ、採用から退任後まで、私たちが全力でサポートします。
職場は和気あいあいとして明るい雰囲気であり、地域の皆さんも温かく楽しい方ばかりです。
近年、空き家だった古民家を活用して1棟貸しホテルやカフェ・ヨガスタジオが開業したり、地域の文化交流施設が開館したりしており、徐々に賑わいが生まれつつあるエリアでぜひ活躍してみませんか。
生活面はご心配なく!新鮮な魚介や野菜が豊富。しかもお買い得!
雲仙市は、長崎県の南東部にある島原半島の陸の玄関口として位置し、日本初の国立公園となっている雲仙を中心に南北に広がる、雲仙、小浜という2つの温泉地があり、異なる泉質の温泉を楽しめるのも魅力。自然豊かな土壌から農業など1次産業も盛んで、北には有明海、西には橘湾と2つの海に面し、山海の幸が豊かな食の宝庫です。先日、関東から訪れた方が、鮮度抜群の魚介を食べて感動の声を上げていたほどであり、新鮮な魚介や野菜などがスーパーや無人販売所で安価で買えることも、地方都市ならではの魅力と言えます。

ジャガイモなど山の幸もふんだんに

牡蠣など海の幸も豊富です

温泉で蒸し料理も味わえます
買い物や病院、教育、レジャーなど生活に不便を感じることはありません
市内各地にはスーパーやホームセンター、コンビニなどがあり、生活に不便を感じることはないかと思います(有名コーヒー店とかはありませんが…)。
市外へのお出かけの際は、県央地区の諫早駅につながるローカル鉄道(島原鉄道)や、海を隔てて対岸の熊本県につながる有明フェリーもあり、熊本県内の遊園地まで多比良港から有明フェリーで1時間ちょっとで行くこともできます。
また、市内各地には教育機関や医療機関も揃っています。高校は市内に2校、小・中学校も各地区にあり、保育園や幼稚園も数多くあります。新婚世帯や子育て世帯への行政サービスも手厚く準備しています。

のどかな風景が車窓に流れる島原鉄道

雲仙市と熊本県長洲町を結ぶ有明フェリー

雲仙市と諫早市高来町をつなぐ堤防道路
車で30分圏内に海も山も温泉も!
車で30分圏内に海も山も温泉もあるという、ある意味贅沢な環境です。登山やキャンプ、釣り、ゴルフ、各種スポーツなどレジャーも豊富に楽しめる環境が揃っているので、仕事も趣味も満喫できるような贅沢な生活を思い描いてみてはいかがでしょうか。
最近はホテル等がワーケーション環境を整えており、雲仙にはコワーキングスペースも開業しており、ときには気分転換で豊かな自然のなかで仕事をしてみるのもありですね。
担当者からのメッセージ
空き家利活用や地域団体との活動は、神代地区において重要なミッションとなります。
地域おこし協力隊としておいでいただいた際には、ぜひ「地域」に入って「地域の課題」と向き合い、「地域を盛り上げる」人材になっていただければと思います。
縁もゆかりもない方、出身の方などなど大歓迎です。
私たちと一緒に「地域づくり」の一翼を担って下さる方をお待ちしております。
「初めての土地でやっていけるかどうか」という不安もあるかと思います。
応募を検討する段階において、現地案内をご希望の方は、お気軽に問い合わせてください。担当者が募集要項の説明や市内の見学など随時対応します。(その際の旅費等はご本人負担となります)。
応募条件等
〇募集人員
地域おこし協力隊員(まちなみ活性コーディネーター)1名
〇応募条件 以下のすべての項目に該当する方
(1)申し込み時点で3大都市圏をはじめとする都市地域等(※1)から雲仙市内に生活の拠点を移し、住民票を移動できる方
(2)令和5年4月1日現在において、年齢が18歳以上の方
(3)普通自動車免許を有している方
(4)Word、Excel、インターネットなど基本的なパソコン操作ができる方
(5)地域の活性化に意欲があり、地域が抱える課題の解決に積極的に取り組むことができる方
(6)都市部とは異なる地域特有の人との関りや出会いに関心がある方。
(7)地域づくりの主役は地域住民であることを理解し、地域住民と協働できる方
(8)市の条例や規則等を遵守し、職務命令等に従うことができる方
(9)空き家の再生、リノベーションに興味、関心がある方。
〇勤務地・活動地域
(1)勤務地:雲仙市観光商工部観光物産課(長崎県雲仙市吾妻町牛口名714番地)
(2)活動地域:主に雲仙市国見町神代小路地区および川西、川東地区
〇神代小路地区
神代鍋島氏の領主館を核とした武家町。国の伝統的建造物群保存地区に選定され、建物等の景観整備が進められていますが、居住者の高齢化と空き家対策が喫緊の課題となっています。
〇神代川西、川東地区
有明海に通じる神代港に面し、かつては神代鍋島領の蔵が設置されるなど有明海の海上交通を生かし栄えてきました地区です。明治維新後は、養蚕業が普及し大正時代には製糸工場が建設され地区には劇場もありました。昭和後期以降は郊外店の出店等の社会環境の変化もあり空き地、空き店舗が増加しています。
〇主な活動内容
地域の団体まちづくりと連携し、地域の歴史的資産、遊休資産、人、歴史、文化、食材等を活用した以下の取り組みにより地域再生を目指します。
(1) 空き家の情報収集と活用のための所有者との調整
所有者の意向把握、活用希望者とのマッチング など
(2) 空き家の活用検討及び活用実践
空き家再生、リフォーム、チャレンジショップの取り組み など
(3) まちづくり団体の活動支援やネットワーク構築
まちなみ保存や地域活性化に取り組んでいる団体の活動支援
まちづくりに関心のある人材の発掘やネットワークづくり など
(4) 各種イベントの企画運営
既存イベントの運営支援、ブラッシュアップ
新規イベントの企画 など
(5) 地域資源の発掘、魅力創出、情報発信
地域資源、物件情報、活動状況などの情報発信
地域のモノ・コト・ヒトと連携した催しや商品の企画 など
〇地域のまちづくり団体
当該地域には、下記のまちづくり関係団体があります。地域おこし協力隊員と一緒になったまちづくりが期待されます。
(1) 神代文殊会
川西、川東地域の商工業者有志で結成。空き家活用による地域活性化に取り組んでいます。
(2) 神代鍋島塾
小路地区の保存地区選定をきっかけとして結成。国見地区の商工業者ほか農業、林業、公務員など多様なメンバーで構成されています。
(3) NPO法人神代小路ネットワーク
令和2年3月発足の新しい団体で、まちなみの保存、継承を目的に活動されています。
(4) コウジロコネクト
神代小路地区の古民家を拠点に、オカリナの演奏会や企画展を実施し、音楽によるまちづくりに取り組んでいます。
待遇、福利厚生等
〇勤務時間
週37時間30分程度
勤務1日7時間30分(午前8時30分~午後5時)、月曜日から金曜日までの週5日 勤務を基本とする。
活動内容によっては、夜間、土、日、祝日に勤務することもあるため、上記を超えない範囲で変更する。
〇雇用形態、任用期間
(1)雲仙市会計年度任用職員として任用します。
(2)任用年月日は、令和5年5月ごろを予定しており、具体的な日程は応募者と市が協議の上決定します。
(3)任用期間は、1年を超えない範囲で市長が定め、3年を限度として延長することができるものとします。
(4) ただし、当該事業が実施されない場合は、採用がないことがあります。
〇報酬等
月額179,225円
※別途通勤手当(距離による。)があります。
※期末手当支給有(任用期間が6か月以上の場合2.4か月分)
※その他、退職手当及びその他の支給はありません。
※雲仙市若者UIターン家賃補助金
補助要件(35歳以下)等が合致した場合には、家賃を24か月分(最大60万円)の支援を受けることができます。
詳しくは⇒若者UIターン家賃補助金
雲仙市移住・定住ハンドブック
〇福利厚生等
(1)社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険)に加入します。
(2)活動にかかる車両、燃料、パソコン等事務用品等の経費は、予算の範囲内で市が負担します。
(3)年次休暇等は市の規則を適用します。
(4)地域での生活や通勤の移動手段として自家用車は必要不可欠です。自家用車等の持込をお勧めします。公用車は私用では使えません。
応募手続き、選考、募集要項等
〇応募手続
(1)応募受付期限
令和5年4月14日(金曜日)17時まで。
(2)応募方法
応募用紙に必要事項を記入の上、住民票を添付し、下記提出先まで郵送もしくは持参でご提出下さい。
なお、提出された書類は返却いたしません。
〇選考
(1)第1次選考
書類選考を行い、結果を応募者全員に文書で通知します。
(2)第2次選考
1次選考の合格者を対象に、面接を雲仙市で実施します。
詳細は、1次選考結果の通知の際にお知らせします。
※第2次選考に要する旅費は個人負担です。
〇その他
引越費用(本市への転入・本市からの転出)は個人負担です。
また、住居について相談には応じますが、ご本人でご契約していただき、家賃は個人負担となります。
〇提出・問合せ先
〒859-1107 長崎県雲仙市吾妻町牛口名714番地
雲仙市 観光商工部 観光物産課 観光資源活用班
担当:竹中
TEL:0957-38-3111
FAX:0957-38-3205
E-Mail:suishin@city.unzen.lg.jp
※1 地域要件に関する確認については、お問合せいただくか、下記URL 総務省地域おこし協力隊HP「特別交付税措置に係る地域要件確認表」を参考にして下さい。
特別交付税措置に係る地域要件確認表(PDF:7.65メガバイト)