【Uターン】木下 信平さん・霞さん
【活動拠点】国見町(福岡からのUターン)
【活動内容】木下農園(イチゴ)
信平さん:雲仙市出身。大学を卒業後、福岡県内の企業に就職。地元である雲仙市国見町にUターンし、2022年新規就農でイチゴの栽培を始め木下農園を創業。
霞さん:島原市出身。福岡市内で助産師として病院勤務。夫と一緒に長崎県へUターン。
家族、仕事、今後の人生を考えUターン新規就農
大学を卒業後、福岡市内で就職し、スタートアップ企業の支援や税理士の補助員をしていました。
コロナ禍を機に、地元に残してきた家族や、妻との結婚、仕事、今後の人生の事を考えてると地元に戻って何かをしたいという思いが強くなり、雲仙市に戻ってくることにしました。
地元に帰って、子育てとワークライフバランスを取りながら働くには、何を仕事にしていけるだろうかと考えたときに、農業が一番良いのではないかと考えました。
そのような中、幼少期から自分の周りでイチゴ農家が生計を立てている姿を見て、イチゴを育ててみたいという気持ちが強くなりました。
実家には一面竹林になった耕作放棄地があり、約3、000平方メートルの竹林を雲仙市の支援を受けながら、一から開墾しました。また、新規就農者支援である「光り輝く雲仙力アップ事業」でハウスを建設し、イチゴ農家として独立しました。
雲仙市は農業をしている人が多く、いざ、自分が農業をするとなったときに目標となる先輩農家や同年代の若手農家も多いため、困ったときは気軽に相談できる環境があるところが良かったです。
農業を生業に始めたばかりなので生計を成り立たせることを第一に、今は休日もなく働いていますが、親戚の子ども達にイチゴをあげると、みんな笑顔になってくれるのが何よりうれしいです。
Uターンして地元の良いところを再確認
福岡に住んでいたころは、休日に好きなアーティストのライブや映画館に電車を使って30分ほどで行けていた環境から、さらに1時間以上移動しないとアクセスできない環境になったことが少し不便だと感じます。
しかし、自分が暮らす地域には、冬には鬼火焚き(どんと焼き)や、夏にはお祭りがあり、準備などに参加し、そこで地域の人や、幼いころから顔見知りの人たちと話をすることができるため、そんな時に地元に帰ってきたことを実感し、地元とのつながりを温かく感じます。
また、夜になると瑞穂大橋から見えるハウスの電照がとてもきれいです。何棟ものハウスがライトアップされていて自分の中では隠れた映えるスポットだと思います。
その他、大手チェーン店にはない「小浜ちゃんぽん」、「湯せんぺい」など、店ごとに味が違っておいしい食べ物があることも魅力の一つです。
子育てについて:霞さん
もうすぐ1歳になる長女の子育てに奮闘中です。移住前の福岡市には商業施設などいろんな施設が整っていたことが良い点ですが、待機児童問題や、近くに頼れる人がいないため、福岡で子育てをするイメージが湧きませんでした。
雲仙市での子育ては、近所に「子ども」と「子どもを持つ親」が交流を深める「子育て支援センター」があり、よく利用しています。地域には若い世代が思っていたより多く、イチゴ農家のママさんたちを含め同じ立場のお母さんたちも多くいらっしゃるので悩みを共有したり、アドバイスを貰ったりできるため、あったかい雰囲気の中でのびのびと子育てできていると感じています。
また、実家が近いので、両親に子育てを手伝ってもらったり、すぐ遊びに行ったりできるもの地元ならではの魅力です。
移住を検討されている方に一言お願いします。(アドバイスなど)
Uターンして感じることは、海の幸や山の幸があり、雲仙温泉や小浜温泉があり、自然・食・温泉が一つにまとまっているところは日本全国を探しても少ないのではないかと思います。
市外から移住した場合には、家賃の支援があったり奨学資金の償還支援があったり、移住後の支援が整っている環境だと思いますので、まずは一度雲仙市に来てみませんか。
もし、移住して農業を始めようと考えている人は、就農支援も充実しているので雲仙市はピカイチだと思います。