平成19年6月定例議会 市長報告
本日、ここに平成19年第2回定例市議会を招集いたしましたところ、議員の皆様には、ご健勝にてご出席賜り厚くお礼を申し上げます。

お許しをいただきましたので、ただ今、黙祷をさせて頂きました、志半ばにして亡くなられた、故伊藤一長 長崎市長へ謹んで哀悼の意を表しますとともに、心からご冥福をお祈り申し上げます。

この長崎市長に対する銃撃事件は、暴力で目的を達成しようとする極めて卑劣な犯罪で、民主主義に対する挑戦であり、強い怒りと憤りを禁じ得ないものであります。

雲仙市議会におかれましても、全員協議会において、速やかに「暴力行為根絶と事件の徹底究明を求める決議」を可決して頂いたところでございますが、この度のような暴力による社会生活への介入を根絶しない限り、私たちは成熟した民主主義社会に生きていると胸を張ることはできません。

誰もが安心して暮らせる社会をつくるためには、市民一人一人が暴力を許さないという強い気構えを持ち、社会全体が、また市役所にあっては職員一同が、一丸となって立ち向かわなければならないことを痛感したところでございます。

今議会に「雲仙市職員の法令遵守の推進等に関する条例」の制定を提案しておりますが、これも、こういった行政に対する不当要求行為等に対し毅然とした組織的対応を行う事により、公平公正な市政を行うとともに、職員の安全を、組織として守る決意を表明したものであります。

また、最も重要な市民の皆様の安全に関しましても、犯罪の多様化、低年齢化などが進行していることから、市役所、市民及び事業所、それぞれの責務を規定し、行政と市民が一体となって「地域の安全は地域で守る」ことの重要性を地域に根付かせようとする「雲仙市犯罪のない安全・安心まちづくり推進条例」も併せて今回提案させて頂いているところでございます。

故伊藤一長 長崎市長の死を、無駄にする事なく、雲仙市役所全体で行政介入暴力や市民の安全確保にむけて対処してまいりますので、引き続き議会、市民の皆様のご支援、ご協力の程をお願い申し上げます。

【不適切な会計処理の再発防止について】
雲仙市における不適切な会計処理の再発防止につきましては、雲仙市物品調達等外部調査委員会からのご指摘を踏まえ、4月24日に各部局の職員で構成する「雲仙市物品調達改善委員会」を設置し、協議を重ねてきたところでありますが、現在、改善委員会から報告がありました検収機能の強化や物品取引業者に対する対応の指針作成等について、順次、実施に移しているところであります。

また、法令遵守体制の確立を図るため、「雲仙市職員の法令遵守の推進等に関する条例」の制定を本議会に提案いたしたところであり、加えて法令関係の研修等を開催することなどにより、職員の意識改革を図ってまいります。

今後は、これらの対応策が有効に機能しているかについて、雲仙市物品調達改善委員会で検証を続け、二度とこのような問題が生じないように努めてまいります。

【不適切な会計処理について】
不適切な会計処理に係る負担の協力状況につきましては、4月11日付けで雲仙市三役等4名、旧町三役等37名、旧町管理職50名、現役職員487名、合計578名に対し趣意書を送付し、5月1日までに納入していただくよう協力依頼をお願いしておりました。

5月30日現在の納入者は、三役等100%、旧町三役等76%、旧町管理職26%、現役職員86%となっております。

また、金額の合計は、11,871,955円であり、見込金額12,000,000円の99%となっております。

【韓国求礼郡との姉妹結縁の締結について】
当市が、国立公園第1号の指定を受けた雲仙国立公園を有することから、お隣の国韓国において同様に国立公園第1号指定の智異山国立公園を有する全羅南道の求礼郡と、昨年来、姉妹都市の結縁について検討・協議を進めておりましたが、去る5月18日、雲仙市と求礼郡との姉妹結縁締結調印式典及びレセプションを開催することができました。

議員の皆様におかれましては、大変ご多忙の折、ご出席いただき、誠にありがとうございました。お陰様をもちまして、盛会のうちに終了することができました。

今後は、この姉妹結縁締結を契機として、文化・スポーツ、観光・農業など多様な分野において交流を実施することで、市民の皆様の国際的感覚の更なる醸成とともに、韓国からの観光客誘致を積極的に推進し、市の活性化を図ってまいります。

【県営バス路線の廃止に伴う代替措置等について】
先の、県営バス撤退の代替措置として、国道の幹線部分は、島原鉄道によるバスの増便を、また、小浜ターミナルから山領地区を結ぶ「山領小浜線」及び小浜ターミナルから富津を経て千々石岳地区を結ぶ「上岳小浜線」につきましては、議会のご協力、ご承認を得て、新たな交通手段として、市内タクシー事業者4社による乗合タクシーでの代替運行を行っております。

去る4月1日に山領地区で行いました乗合タクシー出発式には、早朝にもかかわらず、多くの議員の皆様並びに地元住民の皆様にご出席をいただき、大変ありがとうございました。

県営バス廃止に伴う代替輸送に関しては、これまでに、愛野駅でのバスへの乗り継ぎに一部混乱があったものの、概ね、順調に推移しております。

その中でも特に、乗合タクシーの運行に関しましては、非常に助かっていると多くの方々から感謝の声をいただいております。

なお、4月1日から30日間の乗合タクシー利用状況は、上岳小浜線で延べ2,720人、1日平均90人、山領小浜線で延べ855人、1日平均28人のご利用をいただいているとの報告を事業者から受けているところであります。

また、県営バスの雲仙長崎線につきましては、現在1日3往復の運行となっておりますが、本路線は雲仙市の観光振興に不可欠な路線であり、利用の低迷による路線の廃止を招かないよう引き続き、議員並びに市民の皆様の積極的なご利用をお願いいたします。

【男女共同参画センターの設置について】
本年2月23日男女共同参画懇話会から頂きました7つの提言も参考に、男女共同参画に係る広報・啓発や情報提供、相談などをより一層推進するため、4月1日、企画課内に男女共同参画センターを設置いたしました。

今後、センターでは、男女共同参画に関わる市民の皆様のご意見、ご要望などを数多くお伺いし、積極的な情報の提供や相談活動を行っていくことにより、男女共同参画社会の実現を図ってまいります。

【長崎大学及び長崎県との連携・協力に関する協定の締結について】
去る4月27日、長崎大学におきまして、長崎大学環境科学部と長崎県環境部及び雲仙市の三者間で、「雲仙市域における環境教育及び環境施策の研究・充実を図るための地域の拠点を形成する」ことを目的に、「大学と市が一体となった環境教育研究」「環境の特性に適合した持続可能な地域づくりの実践」などについて、連携・協力する協定を締結いたしました。

この協定により、長崎大学に雲仙市の豊かな自然や大地を、開かれたキャンパスとして活用していただき、大学の研究・教育活動を支援する一方、知の拠点である大学からさまざまな提言をいただき、本市の環境面での施策に活かしながら、市民の皆様とも一緒になって環境保全への取り組みを広く地域へ浸透させていくべく努力してまいります。

また、今後はこの取り組みの中で、多くの学生が市内で研究活動を行うこととなりますので、地域の人たちとの交流などを通して、市の活性化につながるものと期待するものであります。

【雲仙市中期財政計画説明会について】
去る、4月6日から26日まで、市内18箇所において、雲仙市中期財政計画の説明会を開催いたしました。

今回の説明会は、市民の皆様とともに、世界に誇れる雲仙市づくりに取り組むにあたり、市民の皆様に、現在の雲仙市の財政状況及び将来の見通しをご説明し、ご理解いただくために開催したものであります。

また、その概要につきましては、市の広報紙や全世帯に配布した予算説明書「知っておきたい雲仙市のしごと」にも掲載し、周知を図っているところであります。

今後も、様々な機会をとらえて、周知を図ってまいります。

【入札制度の改革について】
本年4月から導入いたしました制限付一般競争入札につきましては、去る5月29日に2件の入札を行いました。

いずれも下水道の工事で、現在、落札候補者から必要書類を取り寄せ、入札参加資格について事後審査をおこなっており、数日後には正式に落札決定する予定でございます。

正式に落札者が決定した後、仮契約を締結し、本議会中に契約議案として追加上程したいと考えております。

入札監視委員会につきましては、去る5月28日に第一回の委員会を開催いたしました。

委員会は、弁護士、大学准教授、学識経験者など5名から構成されており、うち2名は公募による委員であります。

今後、市で行いました入札案件について、調査審議をしていただき、公正な入札の確保に努めてまいります。

【三貴工業株式会社との立地協定書の調印について】
平成19年4月27日、産業用機械の設計製作を業務とする三貴工業株式会社と、規模拡大に伴う工場立地協定の調印式を執り行いました。

本年3月に創設しました雲仙市工場等設置奨励制度に基づく初の企業誘致となるものでございます。

新工場は、用地取得面積21,176u、工場建築面積8,400uで、投下固定資産総額は15億円になる見込みであり、平成19年5月着工、同年11月に完成し、12月からの操業開始の予定であります。

これに伴い約40名の新規雇用が計画されており、税収や定住促進の面で大きな効果が期待されるものであります。

今後とも、長崎県とも連携しながら、新たな企業の誘致推進を積極的に図ってまいります。

【諫早湾干拓堤防道路南部取付について】
平成19年4月20日、長崎県より議員並びに地元地権者の皆様に説明がなされました「諫早湾干拓堤防道路南部取付」につきましては、現在、詳細設計が進められているところであります。

この詳細設計がある程度できあがりました時点で、再度、地元自治会への説明会が開催され、地元の皆様の意見を踏まえた上で詳細設計を完成させ、その後、地権者の方々に対して個別の用地交渉に入っていく予定であると伺っております。

【地域高規格道路島原道路について】
従前より、国及び県に対しまして早期完成を働きかけております地域高規格道路島原道路の諫早市森山町から雲仙市愛野町間2kmにつきましては、平成19年3月30日付で調査区間から事業可能な整備区間への指定がなされました。

現在、長崎県とともに、測量同意の取得に取り組んでいるところであり、今後も引き続き、早期完成に向け積極的に取り組んでまいります。

【瑞穂地区特定環境保全公共下水道の一部供用開始について】
瑞穂地区特定環境保全公共下水道事業につきましては、平成13年6月に第1期事業認可を受け、平成14年度より整備を進めてまいりましたが、浄化センターの一部供用を開始し、去る4月23日、長崎県、用地提供者、及び関係機関のご臨席を賜り、通水記念式典を開催いたしました。

今後、引き続き面整備を進めるとともに、瑞穂地区の生活環境の向上と有明海の水質改善に向け、下水道への接続の必要性をPRし、加入率の向上を図ってまいります。

【雲仙市キャッチフレーズの決定について】
先に募集を行っておりました雲仙市キャッチフレーズにつきましては、全国はもとより海外も含め1,945通もの応募があり、「広報うんぜん」を通し、市民投票を行って頂いた結果、「四季ゆたか きらめく雲仙 ゆめみらい」と決定いたしました。

このキャッチフレーズには、豊かな歴史、自然あふれる雲仙地域が一体となって、夢あふれる郷土となるようにとの願いが込められています。

今後は、広く雲仙市のイメージアップを図っていくために、このキャッチフレーズを広報紙をはじめ事務封筒など様々な発行物に掲載するなど、有効に活用してまいります。




以上、議会定例会にあたり、休会中の市政の主な事項について経過を報告いたしましたが、市政全般にわたり、市民の皆様と対話を進め協調、協働して、更なる雲仙市発展に全力で取り組んでまいる所存であります。
今後とも議員各位をはじめ市民の皆様方のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。