
国見神代小路歴史文化公園鍋島邸
佐賀鍋島藩神代領領主・鍋島氏の、歴史ある佇まいを見せる鍋島陣屋跡。この鍋島陣屋跡を中心とした神代小路地区は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、まるで時が止まったかのような美しい町並みが残されています。屋敷を守る矢竹の生垣、つぶて石を載せた石垣。家々を潤しながら、まちなみの中を水路がめぐります。ひときわ目を引く切石亀甲積の石垣から続く鍋島邸の長屋門。その北側には唐破風造りの玄関が印象的な主屋が建ち、万延元年(1860)建築の隠居棟と明治・大正期の近代和風の書院座敷が相まって、旧領主の屋敷に相応しい威厳を醸し出しており、そのほとんどの建物が国の重要文化財に指定されています。また、枯山水様式の庭園は鶴亀城二の丸まで続いており、天気の良い日には雲仙普賢岳や対岸の熊本県を望むことができます。