予防接種は、感染症が流行するのを防いだり、病気にかからないように、あるいはかかっても重くならないようにするためのものです。 生まれてしばらくは、お母さんにもらった免疫や母乳の免疫効果によって守られていますが、成長とともにほとんどが自然に失われていきます。子どもは発育とともに外出の機会も多くなりますので、感染症にかかる可能性も高くなります。そのため、予防接種で免疫をつける必要があります。
定期予防接種 雲仙市では、予防接種法に基づく定期の予防接種事業を実施しています。 定期の予防接種の種類は、四種混合、三種混合、二種混合、不活化ポリオ、麻しん・風しん混合、日本脳炎、BCG、ヒブ、小児用肺炎球菌、水痘、B型肝炎、ロタウイルス、子宮頸がんです。 定期予防接種は、雲仙市と委託契約を結んだ長崎県内の医療機関で実施しており、下記の接種対象年齢の期間における接種については無料です。
○個別予防接種(令和4年4月1日)
予防接種名 | 対象年齢 【標準的な接種年齢】 | 実施時期 | 接種回数等
| 備考 | 四種混合 ○ジフテリア ○百日せき ○破傷風 ○不活化ポリオ | 1期初回 | 生後3月~生後90月に至るまで 【生後3月~12月に達するまで】 | 通年 | 20日から標準的には56日までの間隔をおいて3回
| | 1期追加 | 生後3月~生後90月に至るまで 【1期初回接種(3回)後、12月~18月までの間隔をおく】 | 通年 | 1期初回接種(3回)終了後、6月以上の間隔をおいて1回 | 三種混合 ○ジフテリア ○百日せき ○破傷風 | 1期初回 | 生後3月~生後90月に至るまで 【生後3月~12月に達するまで】 | 通年 | 20日から標準的には56日までの間隔をおいて3回 | ・三種混合の未接種がある場合は、四種混合ワクチンを接種してください。
・生ポリオワクチンを2回接種している人は、不活化ポリオワクチンは接種する必要はありません。 | 1期追加 | 生後3月~生後90月に至るまで 【1期初回接種(3回)後、12月~18月までの間隔をおく】 | 通年 | 1期初回接種(3回)終了後、6月以上の間隔をおいて1回 | 不活化ポリオ | 1期初回 | 生後3月~生後90月に至るまで 【生後3月~12月に達するまで】 | 通年 | 20日以上の間隔をおいて3回 | 1期追加 | 生後3月~生後90月に至るまで 【1期初回接種(3回)後、12月~18月に達するまで】 | 通年 | 1期初回接種(3回)終了後、6月以上の間隔をおいて1回 | 二種混合 ○ジフテリア ○破傷風 | 2期 | 11歳以上13歳未満(11歳の誕生日の前日から13歳の誕生日の前日まで) 【11歳】 | 通年 | 1回
| | 麻しん (はしか)・ 風しん混合 MR
| 1期 | 生後12月~24月に至るまで | 通年 | 1回
| | 2期 | 5歳以上7歳未満の者で小学校入学前の1年間 | 4月1日~翌年3月31日 までの間 | 1回 | | 日本脳炎 | 1期初回 | 生後6月~生後90月まで 【3歳】 | 通年 | 6日から標準的には28日までの間隔をおいて2回
| | 1期追加 | 生後6月~生後90月まで 【4歳】 | 通年 | 1期初回(2回)終了後6月以上、概ね1年をおいて1回
| | 2期
| 9歳以上13歳未満(9歳の誕生日の前日から13歳の誕生日の前日まで) 【9歳】 | 通年 | 1回
| | 特例措置 | 平成7年4月2日~平成19年4月1日生まれで、20歳未満にあるもので、第1期、第2期の接種が終わっていない人 | 通年 | 第1期および第2期の接種不足分(1回から4回) ただし、2期接種は9歳以上の人 | | 平成19年4月2日~平成21年10月1日生まれで、平成22年3月31日までに1期の予防接種が終了していない人で、生後6月から90月又は9歳以上13歳未満にある人 | 通年 | 第1期の接種不足分(1回から3回) | | BCG | 生後3月から生後1歳に至るまで(1歳の誕生日の前日まで) 【生後5月~8月】 | 通年 | 1回
| | ヒブ (Hib) | 生後2月~生後60月に至るまで(5歳の誕生日の前日まで) 初回【生後2月~7月に至るまで】 追加【初回終了後7月~13月に至るまで】 | 通年 | [初回接種開始が生後2月~7月未満] 初回3回、追加1回 [初回接種開始が生後7月~12月未満] 初回2回、追加1回 [初回接種開始が12月~60月] 1回 | | 小児用肺炎球菌 | 生後2月~生後60月に至るまで(5歳の誕生日の前日まで) 初回【生後2月~7月に至るまで】 追加【生後12月~15月に至るまで】 | 通年 | [初回接種開始が生後2月~7月未満] 初回3回、追加1回 [初回接種開始が生後7月~12月未満] 初回2回、追加1回 [初回接種開始が12月~24月] 2回 [初回接種開始が24月~60月] 1回 | | 水痘(水ぼうそう) | 1回 | 生後12月~生後36月に至るまで 【生後12月~生後15月に至るまで】 | 通年 | 1回 | ・すでに水痘(水ぼうそう)にかかった人は接種する必要はありません。 | 追加 | 生後12月~生後36月に至るまで 【初回接種終了後6月~12月まで】 | 通年 | 1回(1回目接種後3月以上の間隔をおく) | 子宮頸がん | 小学校6年生~高校1年生相当の女子 【中学1年生】
※時限的に対象年齢を超えて行う接種(キャッチアップ接種)の対象者(平成9年4月2日~平成18年4月1日生まれの女子)
| 通年
※キャッチアップ接種の対象期間は、令和4年4月1日~令和7年3月31日
| 「サーバリックス」または「ガーダシル」のどちらかを3回接種 | | B型肝炎 | 1歳に至るまで(ただし、平成28年4月1日以降生まれで、1歳の誕生日の前日まで)【生後2月~9月】 | 通年 | 3回(27日以上の間隔をおいて2回目を接種し、3回目の接種は1回目の接種から139日以上の間隔をおく) | ・母子感染予防のため抗HBs人免疫グロブリンと併用してB型肝炎ワクチンの接種を受けた方は対象外となります。
| ロタウイルス | 1価 (ロタリックス) | 生後6週から24週までの者 【初回接種については、生後2月に至った日から出生14週6日までの間】 | 通年 | 4週以上の間隔をおいて2回 | 令和2年8月1日以降に生まれた者で、次の者を除く ・腸重積症の既往歴のあることが明らかな者 ・先天性消化管障害を有する者(その治療が完了した者を除く) ・重症複合免疫不全症の所見が認められる者 ※令和2年10月1日より前の経口投与であって、定期接種の経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン又は五価経口弱毒生ロタウイルスワクチンの経口投与に相当するものについては、当該経口投与をロタウイルス感染症の定期接種とみなし、また、当該経口投与を受けた者については、定期接種のロタウイルス感染症の経口投与を受けた者とみなして、以降の経口投与を行う。 | 5価 (ロタテック) | 生後6週から32週までの者 【初回接種については、生後2月に至った日から出生14週6日までの間】 | 通年 | 4週以上の間隔をおいて3回 |
【異なるワクチン間の接種間隔】 接種を受ける医療機関と相談の上、接種計画を立ててください。
【料 金】 ●定期予防接種料金は無料です。(対象年齢期間の接種は全額公費)
【接種場所】 ●雲仙市内および長崎県内の予防接種協力医療機関
*事前に所定の手続きを行うことで、自費により県外で受けた定期予防接種の費用の全額、又は一部を受け取ることができますので、次の資料をご利用ください。
【持参するもの】 ●予診票、母子健康手帳、健康保険証
【予診票】 ●市が配布した予診票を使用してください。 予診票がお手元にない場合は、子ども支援課、総合窓口課、各総合支所の窓口、または実施医療機関でお求めください。 ●予診票はお子さんの健康状態を医師に伝えるものです。保護者が責任を持って記入してください。 ●診察の結果、接種可能な場合には「保護者サイン」欄に必ず氏名を記入してください。
【予防接種済証】 ●母子健康手帳の所定の欄に必要事項の記入と医師(医療機関)印を押印してもらってください。
【委任状】 ●13歳未満のお子さんの予防接種に、やむを得ず保護者が同伴できない場合は委任状が必要となります。
詳しくは、市から配布している「予防接種と子どもの健康」をご覧ください
【問い合わせ先】 子ども支援課 子ども健康班 電話0957-36-2500
任意予防接種 任意予防接種は、国が認めているものの予防接種法で規定されておらず、保護者の判断で接種を決め私費で行う予防接種です。 雲仙市では、小児インフルエンザ予防接種について、以下の通り助成を行っています。
○小児インフルエンザ予防接種の助成制度 対象年齢 | 実施時期 | 接種回数等
| 自己負担額 | 生後6か月~ 中学校3年生
(雲仙市に住所を有する者) | 毎年度 10月1日 ~ 翌年2月末日 | ○13歳未満の方は2回 1回目と2回目の間を1~4週間(4週間が望ましい)あける
○13歳以上の方は1回 | 1,500円
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【注意点】 ◎接種医療機関は、雲仙市、島原市、南島原市、諫早市の実施医療機関になります。 ◎接種前に、医療機関に接種が可能であるか確認し、予約をしてから接種を受けてください。 医療機関によっては、接種の年齢に制限がある場合がありますので、予約をされる際には必ずご確認ください。 ◎予防接種の際、問診を受けて体調不良等で接種が出来なかった場合、「接種不可料」が発生する場合があり、保護者の負担となります。 保護者は、お子さんの体調のよい時に接種してください。
※予診票は実施医療機関、子ども支援課、総合窓口課、各総合支所に備えつけてあります。
造血細胞移植後の予防接種再接種 血液悪性腫瘍や再生不良性貧血のような造血不全症の治癒を目指す治療法として、造血細胞移植があります。 雲仙市では、このような造血細胞移植等の医療行為により、移植前に接種した定期予防接種の効果が期待できなくなり、再接種を行う必要があるとき、事前に所定の手続きを行うことで、予防接種費用の一部または全額の助成を受けることができます。 詳しくは、子ども支援課子ども健康班(電話0957-36-2500)へお問い合わせください。
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