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平成21年6月定例議会 市長報告

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【日韓姉妹都市青少年交流事業について】

 外務省の補助を受けて、財団法人日韓文化交流基金が主催する「日韓姉妹都市青少年交流事業」につきましては、昨年度に引き続き本年度も採択を受け、今回の補正予算に計上させていただいておりますが、本市の小浜高校と韓国求礼郡の求礼高校及び全南自然科学高校(旧求礼農業高校)の生徒が交流を行うことになりました。

 今回の事業内容は、両都市の高校生が7月から8月にかけて相互訪問を行い、異国の家庭でのホームステイ体験や、東京で開催される「日韓姉妹都市交流ユースカップ」と銘打った、日韓姉妹都市対抗のサッカートーナメント及び交流を通した感想などを発表するプレゼンテーション・コンテストに参加するものであります。

 この事業により、両都市の高校生同士の友情が育まれ、日韓友好の懸け橋として今後の青少年交流の更なる促進に貢献するとともに、本市と求礼郡の友好関係がますます強固なものとなるよう期待しております。


【市民提案事業について】

 市民の皆様の市政への参画や市民協働の促進を図ることを目的とする市民提案事業でございますが、本年度は、市内の7団体より8件の事業提案がございました。

 この8件の提案の内容等について、市民の皆様で構成する審査委員会で審査していただいた結果、桜の名所を地域のボランティア活動で復活させようとする「とけん山(さん)桜並木復活事業」、地域に根ざした農林水産業者間の連携を促進させようとする「農商工等連携推進事業」、雲仙の森林を市民総参加で再生させ、子孫に引き継ごうとする「雲仙市民100年の森計画」、子どもたちに基幹産業である農業を体験させ、郷土愛を育もうとする「雲仙市管内学童『保育園・小・中学校』農業体験学習」及び馬鈴薯生産に伴う土壌消毒資材に代わる生産資材を普及させようとする「地球と環境に優しい安全な馬鈴薯生産普及事業」の5件の事業が採択候補として選考されたことを受け、市としましても、審査結果を尊重して、これら5件の事業を本年度の市民提案事業として採択したところでございます。

 本年度も、これらの事業が市民の皆様のニーズを的確に捉えながら活発に展開され、その成果とともに、市民協働のまちづくりが更に前進しますことを大いに期待するものであります。


【平成21年度観光圏整備実施計画の認定について】

 本年2月に「雲仙天草観光圏整備計画」として国土交通省観光庁に申請をいたしておりました「平成21年度観光圏整備実施計画」につきましては、去る4月22日、正式に認定をいただきました。

 今回の認定にあたり、多大なるご尽力を賜りました関係各位に対しまして、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

 この計画に位置付けられた観光圏整備事業では、民間団体が行う事業に対する補助をはじめ、総合的な支援を受けられることから、今後は、この計画認定を観光業の起爆剤と捉え、この「雲仙天草観光圏整備計画」を基本に、島原半島と天草地区との連携を強化してまいりますとともに、今後ともジオパークや特色ある歴史・生活文化を活かした取組みにより、観光業の振興と地域の活性化を積極的に推進してまいります。


【平成20年雲仙市観光統計について】

 平成20年の雲仙市における観光客動向について、ご報告いたします。

 昨年、雲仙市を訪れた観光客延べ総数は、388万7000人で、前年と比較しまして2.5%の増となりました。しかしながら、その内訳は、4.9%増と大きな伸びを示した日帰り客数の伸びが、全体数値を押し上げた形となり、肝心の宿泊客延べ総数は、137万6000人で、1.5%の減少となりました。宿泊客は、昨年11月までは順調な伸びを示しておりましたが、12月以降、「百年に一度の危機」と言われる世界的な経済不況の影響をもろに受けたものと分析しております。また、外国人宿泊客につきましては、21,000人で、40%の減と急激な落ち込みとなりました。特に韓国人旅行者の落ち込みが激しく、平成19年の約半分となっております。

 また、観光消費額では、総額で259億円、前年と比較しまして、約2億円、率にして0.8%の減と、わずかに前年を下回る結果となりました。

 本年も昨年から引き続く円高、世界的な経済不況、新型インフルエンザに伴うキャンセル等々、宿泊客を中心に益々厳しい状況が想定されますが、観光客を呼び込むために、観光施策の前倒しなど、平成21年の目標であります観光客総数400万人、宿泊客延べ総数150万人の実現に向け、職員一丸となって、考えられる限りの施策を積極的に行ってまいります。


【島原半島ジオパーク事業について】

 世界ジオパークネットワークへの加盟を目指しております「島原半島ジオパーク」につきましては、本年4月1日から観光物産まちづくり推進本部の職員1名を、島原半島ジオパーク推進連絡協議会事務局へ出向させております。

 雲仙市といたしましては、このジオパーク事業を、新たな観光客を呼び込むための大変重要な観光資源として位置付けており、今後も市内外に広く宣伝を行ってまいりますとともに、市民の皆様に対しても、ジオパークについての理解を深めていただけるよう、具体的な取組みを行って参ります。

 その第1弾として、去る5月23日に「第1回雲仙市民ジオツアー」を実施いたしました。当日は専門講師による事前学習会の後、千々石断層や百花台などの地質資産をめぐる現地視察を行い、参加された市民の方々には大変好評だったとの報告を受けており、今後も、できるだけ早い機会に第2回、第3回と見学ツアーを実施し、世界ジオパークの認定に向け、官民共同で進めてまいります。


【雲仙ブランド品について】

 本年度第1回目の「雲仙ブランド認定委員会」を5月1日に開催し、審査の結果、カーネーションと雲仙あかね豚の2品目が雲仙ブランド品として追加認定されました。これにより合計で17団体、29品目が正式に雲仙ブランド品として認定されたことになります。

 また、雲仙ブランド品の販路拡大の一環として、4月より雲仙市観光協議会のホームページ『みぞか雲仙ネット』において、インターネットによる通信販売を開始いたしておりますので、今後も、品(しな)数(かず)を増やしながら、販売促進に力を注いでまいります。


【長崎夢彩都での雲仙市物産フェアについて】

 去る5月29日から31日までの3日間、長崎夢彩都において恒例の「雲仙市物産フェア」を開催いたしました。今回は初めて「夢彩都」の親会社である『イズミ』の山西社長が直々に当会場を視察されており、『イズミ』の仕入担当者も、当日出店しておりました16店舗のうち、10店舗の商品に興味を示されたと報告を受けております。

 「ロットの問題」、「価格の問題」、「衛生面での問題」などクリアしなければならない課題は山積みですが、今回の『イズミ』との商談を契機として、「雲仙ブランド」「雲仙逸品」など雲仙市内の特産物を全国へ向けてPRしていくと同時に、流通ルートを構築し、販路拡大に積極的に取り組んでまいります。


【産業イベント関連事業について】

 今年で22回目を迎えた「雲仙モーモーフェスティバルインみずほ」が、5月4日、みずほの森渓流公園を主会場として開催されました。当日はあいにくの悪天候にもかかわらず1万人を超えるご来場をいただき、雲仙市のもつ自然の素晴らしさを満喫していただきました。 

 また会場では、雲仙市内の特産品も数多く販売され、物産の面からも大いに宣伝することができました。特に今回はNBCラジオの仮設スタジオが設けられ、生中継を行うなど、雲仙市を大々的に宣伝できたことは、特筆すべきことと考えております。実行委員会の皆様をはじめ、関係各位のご尽力に厚く感謝申し上げます。

 次に、ゴールデンウィークの5月3日から6日までの4日間、長崎空港の2階特設会場にて「空港旬(しゅん)市(いち)・雲仙まつり」を開催いたしました。今回の旬(しゅん)市(いち)は、雲仙市だけに与えられたビジネスチャンスであり、雲仙市の新鮮で旨い農産物、海産物を全国のお客様にアピールできる絶好の機会となったものと考えております。

 また、5月15日から3日間、福岡県のジャスコ筑紫野店において、雲仙市・長崎市・佐世保市の三市合同で、アンテナショップの試験出店を行いました。今回の試みは、平成22年度に本格的な出店を検討しております『三市アンテナショップ』の購買力調査の実証実験として実施したもので、期間中は福岡市のベットタウンとして発展を続けている筑紫野市はもとより、お隣りの大野城市などからもたくさんの買い物客が来場され、大盛況だったとの報告を受けております。今年度はこの後、在福長崎県人会50周年イベントに参加し、三市の「食と観光」についてアンテナショップを絡めたPR活動や協力依頼を行うことにいたしております。


【ミヤマの里づくり事業について】

 昨年度より、雲仙市に転入された方や、新築住宅を建築された市民に対して、雲仙市の花木を配布し、個性ある美しいまちづくりの実現を図ることを目的とした「ミヤマの里づくり事業」を実施いたしておりますが、今年度から新たにお子様がお生まれになったご家庭にも「誕生記念」として、「ミヤマキリシマ」の苗木をプレゼントさせていただくことにいたしており、5月28日現在で、50世帯へお渡ししております。


【定額給付金の給付について】

 定額給付金の給付につきましては、受給資格のある約1万7,000世帯すべての世帯主及び外国人登録原票に登録されている約240人の方に対し、3月16日から定額給付金申請用紙を発送いたしました。

 市民の皆様より本人確認書類と口座番号確認書類を添付し、郵送による申請または窓口申請を行っていただいておりますが、5月末現在で15,835件、率にして全世帯の約93.1%の皆様がすでに申請を済まされております。

 市で行います書類審査や金融機関における振込作業など、申請から振込まで1か月程度を要したことから、市民の皆様にはご迷惑をおかけしましたが、この申請者の方々に対しまして、15,474件、約97.7%の支給が完了しております。

 申請の受付がほぼ落ち着いてまいりましたので、今後は未だ申請を済まされていない世帯への申請の周知を行ってまいりたいと考えております。


【旅券事務の取り扱い開始について】

 本年4月1日から取り扱いを開始した旅券(パスポート)事務につきましては、本庁市民窓口課戸籍班にパスポート申請コーナーを設け、また、旅券受領の際に必要な、収入印紙及び長崎県証紙につきましても、同じ市役所内の会計課で購入していただけることとしております。

 4月1日から5月末までの申請件数は92件で、そのうち、交付件数は82件となっております。

 島原振興局や県央振興局などの県の担当窓口までわざわざ出掛けることなく、市役所で申請から受領まですべてできますので、市民の皆様からは、「大変便利になった」とのお声をいただいております。

 これからも、親切でわかりやすい、充実した窓口業務をめざしてまいります。


【新型インフルエンザ発生への対応について】

 新型インフルエンザ対策につきましては、東南アジアを中心として高病原性鳥インフルエンザの人への感染が多発していることから、「感染拡大及び健康被害を最小限にくい止めること」、「社会機能の停滞と経済的な影響を阻止すること」を目的に「新型インフルエンザ対策行動計画」の策定や市民の皆様への周知活動に取り組んできたところでございますが、この度、メキシコを中心に発生した豚インフルエンザの感染は、去る4月28日に世界保健機関が、警戒レベルをフェーズ4とし、新型インフルエンザが発生したと発表したことから、国・県において新型インフルエンザ対策本部が設置されました。

 これを受け同日、本市におきましても、新型インフルエンザ対策本部を設置し、翌4月29日からは市民皆様の不安の軽減が図れるよう、相談窓口を開設し、対応いたしております。

 また、感染予防及び蔓延の防止のための周知活動や情報提供を継続して実施するとともに、蔓延期に備えて全庁体制でこれに対応できるよう準備を進めております。

 今回の新型インフルエンザは、今までの経過から感染力は強いものの、弱毒性を示していることから、国や県の基本的指針に沿って柔軟に対応しておりますが、インフルエンザウイルスは急速な変異等、予想外の状況を引き起こすことが知られておりますので、雲仙市におきましても、市民の皆様の生命と健康を守り、安心して生活していただくために万全を期す所存であります。


【子育て応援特別手当支給事業について】

 「子育て応援特別手当支給事業」につきましては、平成20年度の国の緊急対策として、幼児教育期にあたる小学校就学前3年間の第2子以降の子ども一人あたりにつき、3万6千円を支給するものでございますが、5月末現在で支給対象世帯666世帯のうち、620世帯、率にして、93.1%の申請がございました。

 また、支給実績といたしましては、全体の91.1%にあたる607世帯の方に総額2,296万8千円の支給を行ったところでございます。

 今後、未申請の方に対し、広報等により周知を行い、対象者への支給が早期に完了するよう取り組んでまいります。


【県営事業の完成について】

 南串山町の鬼池地区におきまして実施されておりました、県営畑地帯総合整備事業が平成21年3月に完成いたしました。

 鬼池地区におきましては受益者97戸により、受益面積39ha、畑かん施設35haを整備し、馬鈴薯、レタスを中心とした効率的な農業経営の展開が可能となりました。

 また、昨年3月に水田での県営経営体育成基盤整備事業が完了いたしました国見中部地区におきましては、受益者数286戸により、受益面積85.1haを整備し、水稲を主体に野菜との複合経営を目指し、既に、水稲プラスいちご等の施設園芸を導入されております。

 この2つの地区は、元々農業が盛んな地域ではございますが、基盤整備をすることにより面的な条件が整い、用排水路等も整備されたことにより、農地集積も進み、それぞれの地域にあった営農を実践され、農業経営の安定化が図られるものと考えております。

 現在、市におきましては、国見町八斗木地区と吾妻町山田原(2)期地区の二つの地区において畑地帯総合整備事業としての採択を目指しており、市総合計画に基づく「足腰の強い農林業の推進」の具現化に向けて、地域推進委員並びに長崎県と連携を図りながら、推進を行っているところでございます。


【雲仙ゆめみらい商品券発行事業について】

 「雲仙ゆめみらい商品券発行事業」につきましては、昨年からの景気低迷に対し、緊急経済対策事業として実施して参りました。

 2割のプレミアム付きという特典を多くの市民の皆様に受けて頂けるよう配慮し、1次販売を4月1日から17日まで、2次販売を4月27日から5月15日まで実施し、また、3次販売では、市民の皆様からの要望などを考慮し、早期に地域内経済の活性化を図るため、購入冊数の上限を6冊までとして、5月27日から29日までの三日間行う予定でしたが、お蔭様をもちまして27日に即日完売いたしました。

 商品券の利用状況につきましては、販売開始から2ヶ月のうちに、発行総数の約5割以上が既に利用されていることから、市内経済の活性化に即効性のある効果をもたらしていると考えております。


【一般国道251号 愛野森山バイパスについて】

 地域高規格道路「島原道路」の一部として進められております「一般国道251号 愛野森山バイパス」については、昨年10月末から一部仮設工事の着手がなされ、一級河川千鳥川下流においても、工事が進められておりましたが、去る4月22日、愛野森山バイパスの起工式が開催され、平成24年度完成を目指し本格的な工事に着手することとなりました。

 市といたしましても、引き続き長崎県と協力し、主要道路となります本路線の早期完成を図ってまいりたいと考えております。


【市道小浜仁田峠循環線の供用開始について】

 市道小浜仁田峠循環線につきましては、県より移管を受け、去る4月1日に開通式を行い、市道として供用を開始いたしました。

 4月中の通行台数は1万2,053台と例年の約8割増しの利用があっており、5月のゴールデンウイーク期間中につきましても、1万2,726台と例年の6割増しの利用があっております。

 これからの市道整備等により、より一層の観光客等の集客を期待いたしているところでございます。


【第4回雲仙市ジュニアスポーツ大会について】

 晴天に恵まれた、去る5月2日と3日の2日間、「第4回雲仙市ジュニアスポーツ大会」が、市内12会場において開催されました。

 市内の小・中学生を中心として、9競技に総勢2,536人の子どもたちが集い、各競技において熱戦が繰り広げられ、各会場とも熱気に包まれておりました。

 将来は、この子どもたちの中から世界レベルで活躍する選手が出てくることを期待しております。


 最後に、去る3月19日、昨年ノーベル化学賞を受賞された下村脩(おさむ)先生が奥様ご同伴のもと、市役所本庁及び瑞穂総合支所にご来庁されました。 

 突然のご来庁であったため、当日、私自身は公務により不在でありましたが、下村脩先生から、受賞記念のパネル等を頂き、ノーベル賞受賞のご報告をお受けしながら、職員とご歓談いただいたと伺っております。

 3月22日には、県庁の県議会議場で開かれた名誉県民顕彰式にご出席され、また、顕彰式には下村家関係の皆様も多数参加されて、ご一同で喜びを分かち合われたところでございます。

 雲仙市内に本家を構えておられる、下村先生のノーベル賞受賞は、市民の皆様にも大きな感動と元気を与えていただいたものであり、皆様とともに、下村先生の今後の益々のご活躍とご健勝を祈念いたしております。

 また、去る3月28日と29日の2日間、沖縄県那覇市で開催されました「第10回全国中学校選抜卓球大会」に長崎県代表として出場された小浜中学校女子卓球部が、ベスト16入りというすばらしい成績を収められております。

 また、5月に熊本県で開催されました「第30回全九州中学生卓球小国(おぐに)大会」におきましても、男女共にベスト8に入るなど、数々の好成績を収められており、これからも全国レベルでの活躍を大いに期待するところでございます。


 以上で先の市議会閉会後、これまでの主な事業の経過報告を終わらせていただきます。





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