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平成22年第2回定例議会 市長報告

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【国際化推進事業について】
 去る5月13日、雲仙市内の小・中学校でご指導いただいております、カナダやアメリカ出身の6名の外国語指導助手の方々と市職員が意見交換会を実施いたしました。

 4月末現在、市内には15カ国、264名の外国人が居住されておりますが、この意見交換会は、ゼロ予算事業である国際化推進事業の一環として、初めて実施したもので、本市に居住して気づかれた点や国際交流推進のためのご意見などをいただいたと報告を受けております。

 市といたしましては、この国際化推進事業の取り組みなどにより、本市在住の外国人の方々が地域社会の一員として地域の人たちとの交流を深めるとともに、児童生徒を始め、市民の皆様が異なる国の文化等を理解することにより、多文化共生の地域づくり、ひいては市の活性化につながることを期待しております。

【雲仙古湯地区ファサード整備事業について】
 平成20年度より取組んでおります「雲仙古湯地区ファサード整備事業」につきましては、このたび、平成21年度分の21棟が完成し、4月28日に、「雲仙古湯商店街周辺地区街づくり協定運営委員会」主催で、完成記念式典が行なわれました。

 現在、市としましては、この完成した21棟を対象とした「第2回雲仙温泉まちなみファサードコンテスト」を6月30日まで実施しており、この期間中に雲仙温泉を訪れる観光客や地元の皆様に投票をお願いしているところでございます。

【島原半島ジオパーク事業について】
 去る4月10日からマレーシアのランカウイ島で開催されました「第4回ジオパーク国際ユネスコ会議」に島原半島ジオパーク推進連絡協議会の会長である横田修一郎島原市長とともに出席して参りました。

 今回の目的は、昨年8月に島原半島が日本で初めて「世界ジオパーク加盟認定」されたことに対する、認定証授与式に出席することと併せて、この世界会議を島原半島に誘致するための営業活動でもありました。

 この結果、会議最終日に、世界ジオパークネットワーク事務局より2012年の「第5回ジオパーク国際ユネスコ会議」の開催地が島原半島に決定したことが発表されたところでございます。

 今後は、島原半島ジオパーク推進連絡協議会事務局を窓口に、3市でしっかりと受入体制や組織、予算など詳細を詰めて参りたいと考えております。

 また、5月13日には、市議会議員の皆様を対象とした「ジオツアー」を実施致しましたところ、多数のご参加をいただき、ありがとうございました。

 今後も、昨年度同様に、雲仙市民の皆様にもジオパークを直接、肌で感じていただける「雲仙市民ジオツアー」を計画いたしておりますので、多くの市民の方々にご参加いただきたいと考えております。

【アンテナショップ事業について】
 去る4月27日に「平成22年度佐世保・雲仙・長崎アンテナショップ協議会」の総会が長崎市役所で開催されました。今回の総会では、アンテナショップの名称とグランドオープンの予定日が協議され、名称につきましては『長崎・佐世保・雲仙ゆめ市場 キトラス』に決定いたしました。

 “キトラス”とは、「来ていらっしゃる」という意味の方言をもじったものでございます。

 また、グランドオープンにつきましては、本年の10月2日土曜日と決まりました。

 なお、公募型プロポーザル方式で検討されてきました運営事業者につきましては、物販・飲食部門の運営事業者として、長崎県に本社を置き、九州を中心に100店程度の店舗展開をしている【庄屋グループ】に、観光交流部門の運営事業者としては、福岡に拠点を持ち、長崎県内への各種ツアー実施の業務実績をもつ【ワールドメイト・トラベルアイ福岡】に決定いたしました。

 また、今後、3市の産物、特産品をデパートや大手スーパーなどに売り込んでいく【販路拡大コーディネーター】も5月7日に決定したところであり、アンテナショップ事業につきましては、これからハード面とソフト面の両面において、本格的に動き出す予定でございます。

 雲仙市といたしましても、他の2市に負けないよう、しっかりとした方針を持って、取組んで参りたいと考えております。

【平成21年雲仙市観光統計について】
 平成21年に雲仙市を訪れた、観光客延べ人数は、402万8,798人で、平成20年と比べますと3.6%増となり、2年連続の増加となりました。

 内訳を見てみますと、土日祝日の高速道路のETC割引や仁田峠循環自動車道路の無料化などの効果により、日帰り観光客が対前年比9.6%増と大きく貢献したことが、観光客延べ人数を押し上げた要因であると考えており、400万人という『雲仙市総合計画』の目標数値は達成したところであります。

 一方、宿泊客延べ人数は127万6,180人で、対前年比7.3%減となっております。この数値は目標としておりました150万人の85%という大変厳しい結果となりました。

 ただ、宿泊客が減少するなかで、修学旅行宿泊者の増加は特筆できるものでございます。平成21年は対前年比13.9%増の33,126人で、学校数も18%増の301校となりました。これは関係者の地道な誘致活動が実を結んだと同時に、心配されていた新型インフルエンザの影響も流行が一段落した秋以降、予想以上の宿泊予約があったことが大幅な伸びを示した要因といえます。

 いずれにしても、市としましては、観光消費額単価の高い宿泊客数を増やしていくことが急務であると考えております。そのため、平成22年も平成21年同様に、観光客延べ数400万人、宿泊延べ数150万人、観光消費額総額300億円を目標数値として設定し、観光客誘致に尽力して参りたいと考えております。

【雲仙ゆめみらい債の発行実績について】
 4月14日から4月23日までを募集期間として、1億円の発行をいたしました、第2回の住民参加型市場公募債「雲仙ゆめみらい債」につきましては、好評により販売4日目で完売となり、募集を終了させていただきました。

 市民の皆様からお借りした大切な資金は、小・中学校の耐震補強工事や大規模改造工事の財源として有効に活用させていただいたところでございます。

 多くの皆様にご購入いただき、誠にありがとうございました。

【一般住宅用太陽光発電システム導入補助金について】
 雲仙市における地球温暖化対策といたしまして、本年度から一般住宅等における太陽光発電システムの導入に対する補助制度を開始したところでありますが、事業開始とともに多くの市民の皆様などから問い合わせがあり、その関心の高さを実感しております。

 また、本市の補助金は、1kwあたり3万円、限度額が、10万円と他市に比べ有利な制度であることから、県下でもその動向が注視されております。

 昨年度「太陽・大地・水の恵みあふれるエネルギーを活かしたまちづくり」を基本方針として、本市の新エネルギービジョンを策定いたしましたが、本年度は、その可能性等についての具体的な詳細ビジョンの策定に併せて、この太陽光発電の補助制度等により、地域で行える最大限の温暖化対策を推進してまいります。

【雲仙市次世代育成支援行動計画(後期計画)の策定について】
 雲仙市次世代育成支援行動計画につきましては、平成17年度から平成21年度までの前期計画期間の終了に伴い計画の見直しを行い、次世代を担う子どもたちが健やかに成長し、すべての子育て家庭が、安心して子育てができる環境づくりを総合的に支援することを柱とした「雲仙市次世代育成支援行動計画(後期計画)」を、本年3月に策定いたしました。

 この後期計画は、平成22年度から平成26年度までの5年間の計画期間とし、「すべての親が安心して子育てができ、地域全体で子どもを見守るまち」を基本理念として掲げ、家庭・地域・各種団体などと連携を図り、子どもを産みたいと思う人が理想どおり子どもを産み育てることのできるまちを目指し、計画の実現に向け取り組んでまいりたいと考えておりますので、市民の皆様のご理解と積極的なご参加、ご協力をお願いいたします。

【管内への家畜伝染病「口蹄疫」侵入防止対策について】
 4月20日に宮崎県において発生しました、家畜伝染病「口蹄疫」は現在も拡大しており、5月31日現在で発生件数は238件、処分予定の家畜頭数は、163,000頭を超えている状況でございます。

 去る5月26日には、口蹄疫の侵入を防止すべく、県、半島内の3市、警察及び島原雲仙農協で構成された「島原半島地域口蹄疫警戒連絡会議」を設立いたしました。更に、本市におきましては、5月27日に関係部局が各種対策を円滑に推進するため「雲仙市口蹄疫防疫対策本部」を設置するなど、水際対策の強化を行っているところでございます。

 具体的な対策といたしましては、有明フェリーにおける、消毒用マット設置による車両及び一般客の消毒の徹底、市から畜舎の消毒用消石灰を配布し、畜産農家の自己防衛策の徹底、市内2カ所の牧野における関係者以外の立ち入り禁止措置、市役所出入り口への消石灰の散布と玄関への消毒用マット及び踏込み槽の設置、及び市民へのチラシ配布による防疫対策の啓発等を行っているところです。

 また、現在は消毒薬剤が非常に入手しにくい状況となっているため、代替えの消毒として使用ができる薬剤等の紹介についても併せて周知しているところでございます。

 今なお終息の兆しが見えない状況の中で、今後は公共施設や幹線道路の防疫についても対策を講ずるべく検討をしているところでございますので、市民皆様の更なるご理解とご協力をお願いいたします。

【災害時における支援活動に関する協定の締結について】
 去る5月17日、吾妻町ふるさと会館において、雲仙市と雲仙市災害連絡協議会との間で「災害時における支援活動に関する協定書」を締結いたしました。

 近年、地震、大雨、台風等の異常な自然現象や予期できない事象による災害も発生しております。

 また、島原半島の45%を占める本市が管理する道路や河川、公園、港湾、漁港、上下水道等の公共施設は、膨大な数であります。

 このような状況のなか、雲仙市におきましては、市民生活の安全・安心のまちづくりの上からも、広い市域の特性を踏まえた災害対策が極めて重要な課題と認識しており、災害発生時の迅速な情報収集や応急対策等を検討してまいりました。

 今回、雲仙市災害連絡協議会からの申し入れを受け、締結いたしましたこの協定は、今後、地球温暖化等による不慮の災害なども予想されるなか、災害発生時の支援を円滑にし、市民の皆様に安心を提供するために、地域を支える役割を担う重要な協定になるものと確信するとともに、なにより、災害発生時の早期対応ができるとともに被害の減少に繋がるものと期待しております。

【第5回雲仙市ジュニアスポーツ大会等について】
 晴天に恵まれました、去る5月1日・2日の2日間、「第5回雲仙市ジュニアスポーツ大会」が、体育協会主催のもと、市内13会場において開催されました。

 大会には、市内小・中学生を中心として、9競技に総勢  2,823人の子どもたちが集い、各競技において熱戦が繰り広げられたとの報告を受けております。

 また、3月に鹿児島県で開催されました「第20回全九州小学生選抜男女ソフトボール大会」におきまして、小浜少年ソフトチームが見事3位に入賞するという、素晴らしい成績を修めております。

 さて、新聞、テレビ等の報道でご承知かと存じますが、今年6月~7月にかけて南アフリカで開催されます、サッカーワールドカップに国見高校出身の大久保嘉人選手が日本代表に選ばれ、去る5月17日には、国見高校時代の恩師でもある小嶺忠敏長崎県サッカー協会会長とともに、市役所を表敬訪問され、大会出場の報告と、大会に向けての抱負を伝えていただいたところでございます。

 さらに、雲仙市出身である徳永悠平選手が日本代表の予備選手として選ばれるなど、雲仙市から多くの選手が世界レベルで活躍しており、将来、ジュニアスポーツ大会等へ出場した子どもたちの中からも、世界レベルで活躍する選手が出てくることを期待しております。



 以上で先の市議会閉会後、これまでの主な事業の経過報告を終わらせていただきます。




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