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平成23年第3回定例議会 市長報告

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【東日本大震災に係る雲仙市の支援について】
 東日本大震災に係る雲仙市の人的緊急支援といたしまして、4月24日からの第1陣を皮切りに、これまでに合計9陣で24名の職員を、岩手県及び福島県へ避難所の運営補助業務や保健師活動等の支援活動のため派遣したところでございます。

 今後の支援活動につきましては、長崎県支援団の一員としまして現在要請があっております宮城県石巻市へ、第10陣を9月9日から、第11陣を9月21日から、第12陣を10月3日から各16日間、それぞれ2名ずつを派遣するよう決定しており、罹災証明書の交付事務など、行政事務の補助を行うことになっております。

 一方、被災地の小中学校への救援物資支援といたしまして、市内各小中学校から提供いただき、視力検査器、身長計及び書架各1台を宮城県の東松島市並びに岩沼市の小中学校へ発送しておりましたが、さらに8月5日にストーブ7台と職員用机3台を福島県双葉郡浪江町の小中学校へ発送したところでございます。

 なお、5月17日に宮城県気仙沼市へ送りました農産物等救援物資に添えた市内各小中学生による激励メッセージに対するお礼の手紙が、市内3中学校へ寄せられ、感謝の言葉が綴られていたと聞いております。

 また、8月27日から29日まで被災地支援のため、島原半島3市合同で、岩手県陸前高田市、宮城県南三陸町、福島県福島市の避難所等において、3市それぞれのご当地料理の炊き出し及びソーメン約1,000箱の配布を実施いたしました。

 この事業は、島原半島出身者で構成する「在京者による東日本大震災救援対策本部」と半島3市が連携して行ったものであり、雲仙市からは、小浜ちゃんぽん愛好会メンバーのご協力を得て、市職員が同行し、「小浜ちゃんぽん」約1,000食を提供しましたところ、3県の被災者の皆様は、本場の味を堪能され、大変喜んでいただいたとの報告を受けております。

 今後も、引き続き、出来る限りの支援をしていきたいと考えております。


【雲仙市総合計画後期基本計画の策定について】
 平成23年度中の策定を予定しております、雲仙市総合計画後期基本計画につきましては、6月29日に第1回総合計画審議会を開催し、委員の皆様に対し委嘱状を交付しますとともに、計画の策定方針等についてご審議いただきました。第2回審議会を経て、現在、第3回の審議会を終了し、委員の皆様には活発な意見交換をしていただいていると伺っているところでございます。

 10月に開催する第4回審議会等において、計画の素案としてまとまった段階で、各種団体との意見交換会や「パブリックコメント」等を実施するとともに、議員の皆様に対しご説明させていただくよう、予定しているところでございます。

 今後、来年1月中旬に開催いたします第5回審議会を経て、計画案としてまとめられた答申を提出いただく予定でございます。


【雲仙市から県への要望・提案書の提出について】
 7月27日、市議会から石田議長を始め、議員の皆様とともに、市長並びに市議会議長の連名で「長崎県への施策に関する要望・提案書」を中村知事に提出いたしました。

 要望いたしました項目は、「合併支援措置期間の延長」、「雲仙市食肉センターの老朽化への対応」、「広域的、幹線的な道路網の整備」など、12項目でございますが、中村知事からは、力強い支援の言葉のほか、要望・提案の実現のために、市などと協力しながら調整を進めていきたい旨の回答をいただいたところでございます。

 今後とも、議会の皆様と連携しながら、市政推進のため、県への要望・提案活動を行ってまいりたいと存じます。


【平成遣欧少年使節派遣事業及び姉妹都市交流中学生海外派遣事業について】
 平成遣欧少年使節派遣事業として、7月28日から8月5日まで8泊9日の日程で、市内中学生2名が参加し、天正遣欧少年使節の足跡をたどる歴史学習や現地市民との交流を通して、互いの文化にふれあうことを目的にイタリア等を訪問いたしました。

 さらに、今年度からの新規事業であります姉妹都市交流中学生海外派遣事業として、8月22日から24日まで2泊3日の日程で、市内中学生14名が韓国求礼郡を訪問し、求礼郡の中学生との韓国文化体験等を行いながら、中学生同士の交流を実施いたしました。

 どちらの交流事業も中学生という多感な時期に異文化を体験することにより、参加した中学生達にとってかけがえのない経験となり、将来、国際感覚を備えた地域リーダーとして育ってくれることを期待しているところでございます。


【ヤング・リーダーズ・プログラム研修団の来訪について】
 インドネシアやマレーシアなど8カ国から、将来の地方行政を担う人材の養成を目的としたヤング・リーダーズ・プログラム研修団13名の皆様が、日本の地方自治に対する理解を深めるため、8月8日に本市で研修をされました。

 一行は、前日に雲仙温泉に宿泊され、当日は、表敬訪問をしていただき、親しくお話をさせていただきました。

 その後、本市の取組みについて、担当職員からの説明にも熱心に耳を傾けられ、また、市内の農産物加工団体を視察されて、次の目的地へ向かわれたと伺っております。

 今回の研修団の受け入れにより、来訪された皆様に十分に本市の魅力を伝えることができ、本市の知名度を高めることができたのではないかと思っております。


【修学旅行誘致活動について】
 今年5月に引き続きまして、7月11日より2日間、2回目の関西地区修学旅行誘致トップセールスを行いました。

 今回は、今まで殆ど雲仙市に修学旅行の実績のない京都府及び奈良県の一部の中学校で九州方面へのシフトが検討されているとの情報を得て、誘致活動の対象として、セールス活動を行ったところでございますが、両府県とも平成25年度の修学旅行候補地の決定時期であり、まさに絶好の機会だったと思っております。

 また、今回のトップセールスには、雲仙・小浜の両観光協会や旅館・ホテル関係者など民間の方々にも同行していただき、2日間で、修学旅行専門部会の座長をされている中学校や大手旅行会社などを訪問し、情報収集や雲仙市への修学旅行誘致活動を精力的に実施してまいりました。情報収集した中では、平和学習や体験型観光、民泊のニーズが非常に高く、その点が、修学旅行先の決定地となるための大きなポイントになることを痛感したところでございます。

 今後は、雲仙市だけでなく、島原半島が一体となった誘致活動を進めるとともに、半島3市はもとより、近隣各市との連携を更に強化してまいりたいと存じます。


【アジア・パシフィック・ジオパーク・ネットワーク・ミーティングについて】
 7月16日~20日までの5日間、ベトナムはハノイ市でAPGN「アジア・パシフィック・ジオパーク・ネットワーク・ミーティング」が開催され、島原半島ジオパーク推進連絡協議会の会長である横田島原市長が欠席であったため、私が派遣団の団長として、参加いたしました。

 この大会は、アジア及び環太平洋地域におけるジオパークのネットワーク化を図り、ジオパークの保存、活用について議論するもので、今回2回目の開催となるベトナム大会には、世界ジオパーク認定の日本の4地域などから、37名が出席し、合計8カ国から総勢約200名の出席でございました。

 島原半島からは、「ジオパークと防災」というテーマで、島原半島ジオパーク推進連絡協議会職員の杉本さん、大野さんがそれぞれスピーチを行った他、東京大学の中田教授は、東日本大震災や津波について説明されました。 

 また、会場内の各ブースや主催者パーティの席で、来年5月に島原半島において、日本で初めて開催する「第5回ジオパーク国際ユネスコ会議」へ、多くの方に参加いただきますようPRしてまいったところでございます。


【テッラ・マードレジャパンインUNZEN2011について】
 本年12月に雲仙市で開催される「テッラ・マードレジャパンイン UNZEN2011実行委員会」の設立総会が6月29日、千々石総合支所で開催されました。

 この「テッラ・マードレジャパン」の大会は、2年に一度、イタリアで開催される世界生産者会議「テッラ・マードレ」の日本版として、一昨年より開催され、今回、日本では2回目として雲仙市で開催されるものでございます。

 この大会の実行委員会会長には、「雲仙の伝統野菜を守り育む会」の岩崎政利氏が就任され、農業団体、水産業団体関係者をはじめ、商工会関係、観光関係など市内のあらゆる分野から、実行委員会のメンバーとして、ご参加をいただいております。

 日本全国から「スローフード」と呼ばれる伝統的な食文化や食材に携わる多くの皆様が一堂に会して、活発な議論が展開されることを心から祈念するとともに、雲仙市としても全面的に協力してまいりたいと考えております。


【子宮頸がん予防ワクチン接種再開と自殺対策事業について】
 雲仙市では、平成23年度より、中学1年生から高校1年生の女子を対象に、子宮頸がん予防ワクチン接種にかかる費用助成を開始いたしました。

 しかし、4月以降、子宮頸がん予防ワクチンが全国的に不足し、医療機関での予約が困難な状況となったため、対象となる市民の皆様には、大変ご迷惑をおかけしておりましたが、その後、ワクチン供給量が確保され、7月20日から接種が全面再開されたところであり、対象者の皆様へは、その旨お知らせをし、多くの皆様が接種されております。

 また、心の健康づくりの一環として、8月28日、三遊亭円楽師匠を講師に招き、こころの健康づくり(自殺対策)講演会を開催いたしました。入場整理券も8月上旬には配付を完了するなど、市民の皆様が多数ご来場いただき、好評の中終了することができました。講演会を通じて、こころの健康づくりや自殺対策について関心をもっていただく良い機会になったのではないかと考えております。

 講演会の中でもお知らせしましたとおり、今後も雲仙市では、「睡眠」の問題を切り口に、早めの相談や受診を呼びかける「睡眠キャンペーン」を展開するとともに、自殺予防のための人材養成講座であるゲートキーパー講座の開催も予定しているところでございます。


【リサイクル推進事業について】
 リサイクル推進事業として、リサイクルストックハウスにおける資源ごみの回収を行っておりますが、国見地区と小浜地区に1箇所ずつ、計2カ所を増設し、本年8月から、第1・第3日曜日の午前中に開設するストックハウスと第2・第4日曜日の午前中に開設するストックハウスを交互に設置することにより、市民の皆様がより一層利用しやすくなるように改善いたしました。

 また、吾妻地区のリサイクルストックハウスにつきましては、8月24日から平日である水曜日の午前9時から午後5時まで、試行的に開設しております。

 今後、回収の状況や資源化率等の結果を踏まえ、吾妻地区以外の平日開設についても検討してまいります。


【災害時要援護者避難支援訓練について】
 地域の防災意識の向上及び災害時要援護者の安心安全の向上を図るため取り組んでおります避難支援訓練を、6月26日に南串山地区西浜自治会で実施いたしました。

 約100名のご参加をいただき、台風や豪雨を想定した災害発生前の避難支援訓練及び応急救助法等の講習会に取り組んでいただきました。

 今後も各地域で、訓練の実施に取り組んでまいりますので、自主防災組織の活動なども含め、各地域での積極的な実施と参加についてご協力をお願いいたします。


【「いのちのカプセル」配付について】
 65歳以上の高齢者や障がいのある方のより一層の安心安全の向上を目的として、市内約1万の対象世帯に「いのちのカプセル」を配付いたしております。

 この事業は、個人情報や医療情報等を記入した用紙をカプセルに入れて冷蔵庫に保管していただくことで、災害時や緊急時などに迅速に対応できるものと考えております。

 なお、見守り活動も含めたうえで、配付や設置漏れがないよう、自治会長や民生委員児童委員、福祉事業関係の皆様にもご協力をお願いしているところでございます。


【有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律について】
 「有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律」の対象となる海域に、橘湾及び熊本県天草市牛深町周辺の海域を加えること及び赤潮被害等を受けた漁業者等への被害救済対策等の強化が盛り込まれた法律改正案が、このたび国会で成立いたしました。

 このことにより、今後、「有明海の再生に関する長崎県計画」が橘湾を含めた計画に見直され、橘湾に発生する赤潮被害対策をはじめ、環境改善等湾内漁業への支援が強化されるものと考えております。


【企業立地及び農商工連携について】
 本市の工場等設置奨励制度を活用し、市内に新たに工場等を新設する2つの企業と立地協定を結びました。

 1件目は、南島原市に本社を置く株式会社みかど観光センター様のカステラ製造工場「みかど本舗」の新設でございます。施設は、国見町に、カステラの製造工程が見学できる工場及び直売所が設置され、34名の新たな雇用が予定されております。

 2件目は、千々石町に本社を置く株式会社雲仙湯けむりファーム様のきのこ類の栽培施設及び食品加工施設等の新設でございます。施設は、千々石町にエリンギ栽培施設及び食品加工施設、小浜町にえのきなどの栽培及び収穫体験施設が設置され、32名の雇用が予定されております。

 これらにより市内に新たな雇用の場が創出されることはもとより、原材料などの地場産品の活用や販売、工場見学などの集客も見込まれるものでございます。

 また、市内の農林水産業者と商工業者等の連携体による新商品、新サービスの開発等を支援し、地場産業の振興を図ることを目的に、平成22年度に創設した雲仙市農商工連携事業につきまして、今年度申請された事業企画の審査を行い、小浜町に本社を置く小浜食糧株式会社様の『雲仙市産イチゴ「さちのか」にこだわった菓子「幸せクルス」の開発・販売』事業を認定いたしました。

 市内のイチゴ生産農家と連携し、収穫時期が限られるイチゴを、年間を通じてお菓子の材料に使用できるよう研究し、新商品の開発に取り組まれるという事業でございます。

 これらの事業等を通じて、市内の産業の振興及び観光振興に大いに寄与していただけるものと期待するところでございます。


【梅雨前線豪雨による災害について】
 6月10日~12日、18日~21日の梅雨前線豪雨により、小浜町、南串山町を中心に、市内の公共土木施設並びに農地や農業用施設に多大な被害をもたらしました。

 公共土木施設災害では、市道28カ所、河川11カ所、小規模被災箇所88カ所の被害が発生しており、被害総額は約1億2,390万円に及んでおります。

 また、市道小浜仁田峠循環線においては、第2展望台手前附近で、約30メートルの路肩が崩壊し、全線通行止めの規制を行い、観光客の皆様をはじめ、地域関係者の皆様方には大変ご迷惑をお掛けいたしましたが、8月9日、暫定的ではございますが、全線通行止めを解除することができました。この路線につきましては、今後も引き続き危険箇所の保全や安全施設等の整備を行ってまいりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

 一方、農業用施設等災害につきましては、農地被害で54カ所、広域農道を含めた農道、水路などの施設被害が38カ所発生しており、被害総額は約1億8,600万円に及んでおりますが、幸いにも人的被害はなかったとお聞きしております。

 災害復旧につきましては、国の災害復旧事業等を活用しまして、公共土木施設の機能回復や農業用施設等の早期復旧に向けて、今議会に災害復旧事業に係る補正予算案を提案しているところでございます。


【長崎県中学校総合体育大会の結果について】
 7月23日から25日にかけて、平成23年度長崎県中学校総合体育大会が県内各市で行われ、雲仙市からも、10競技、276名の中学生が参加しました。全ての種目において熱戦が繰り広げられ、雲仙市の代表として参加した選手たちの懸命に戦う姿が観られました。

 団体種目では、サッカーの国見中学校、男子バレーボールの南串中学校が見事優勝を果たし、また、卓球女子の団体戦で小浜中学校の女子が準優勝となりました。

 個人種目では、陸上競技の共通女子砲丸投げで、南串中学校の渡部愛理さんが、柔道女子57kg級で南串中学校の渡部亜美さんがそれぞれ優勝を果たしました。また、バドミントンでは、小浜中学校の楠田大介君と松尾涼平君のペアが男子ダブルスで3位に入りました。

 ただ今ご紹介しました、団体及び選手は、8月初旬に行われた九州大会へ長崎県代表として出場し、南串中男子バレーボール部は見事、全国大会への切符を手にすることが出来ましたが、他の種目は、力及ばず惜しくも全国大会への出場を果たすことはできませんでした。全国大会へ出場した南串中男子バレーボール部は、予選リーグは勝ち上がりましたが、決勝トーナメント1回戦で惜しくも敗れたものの、持てる力を十分に発揮したと伺っております。


【第6回市民スポーツ大会について】
 市民のスポーツの祭典であります「第6回市民スポーツ大会」が、前期の7月30日、31日と、後期の8月21日、27日、28日に別れて、市内全域において盛大に開催されました。

 市民スポーツ大会は、市民の親睦・融和及び連帯意識の高揚を図ることを最大の目的に、スポーツの活性化と競技力向上を図り、「市民総スポーツ」の推進に寄与するために、雲仙市体育協会主催で毎年開催されております。

 今年は荒天のため、8月21日開催予定であった陸上と山岳の2競技が中止となりましたが、18競技、52種目に総勢約1,800名の選手の参加を得て、どの競技会場でも各チームが勝利を目指して懸命に競技し、盛会のうちに終了いたしました。


【長崎がんばらんば国体雲仙市実行委員会設立について】
 「第69回国民体育大会」の長崎県開催正式決定を受け、雲仙市でも8月9日に「長崎がんばらんば国体雲仙市実行委員会」を市議会議員の皆様をはじめ、多くの皆様のご出席をいただき、設立いたしました。

 市といたしましては、実行委員会を中心に「長崎がんばらんば国体」の成功に向け、雲仙市らしい魅力あふれる大会を目指して準備を進めてまいります。




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