| | | ■奈良・平安時代(約1200年前)
古代寺院の跡か | | 五万長者遺跡は、古くは江戸時代から多くの古瓦が出土することが知られています。奈良時代の「肥前国(ひぜんのくに)高来郡(たかくのこおり)」の代表的な寺院跡と考えられ、これまでの調査で、建物の基礎部分の一部と考えられる版築遺構や多くの古瓦・土器が発見されています。 軒瓦表面に施されている唐草(からくさ)文様や蓮華(れんげ)文様は、大宰府に築造された観世音寺跡から出土する古瓦と類似しており、奈良時代、国見町多比良に住んでいた豪族と大宰府との強い絆を物語る出土品です。 | 長崎県内で奈良時代の瓦が発見されているのは「壱岐嶋分寺」と「五万長者遺跡」のみで、今後、寺の建物本体の発見が期待されます。 |  | | 遺跡発見の軒丸瓦 |  | 遺跡発見の軒平瓦(個人蔵) |
| | |
|
|