諫早湾干拓事業の潮受堤防排水門の開門に向けた
事前対策工事への着手に抗議する決議
潮受堤防排水門の開門に向けた事前対策工事の準備としての背後地排水対策検討業務(排水機場等の測量・設計)及び背後地防災対策検討業務(既設堤防・既設排水樋門等の補修対策工検討)に関しては、去る1月27日、長崎県・諫早市・雲仙市連名で、国に対し「諫早湾干拓事業の開門に向けた事前対策工事への着手に対する抗議について」を提出し、当該業務発注の即時中止と開門方針の見直しを強く求めている。
また、1月31日には、地元の諫早湾防災干拓事業推進連絡本部と諫早湾干拓事業及び地域住民を守る会からも、国に対し、事前対策工事の着手に対する抗議書の提出がなされている。
そのような状況にもかかわらず、2月28日に、国が開門の事前対策工事の着手に向けた測量設計業務の入札を実施したことは、地元の理解を得ることなく、一方的に開門準備を進める行為にほかならず、極めて遺憾である。
雲仙市議会は、事前対策工事着手に向けた測量設計業務の入札に対し抗議するとともに、国は、アセスの手順を無視して、一方的に開門を進めることが決してないよう、また、地元の意見を真摯に聞き入れ、本業務の即刻中止と開門方針の白紙段階からの見直しを行うよう強く求める。
以上、決議する。
平成24年3月5日
長崎県雲仙市議会
衆議院議長 横路 孝弘 様
参議院議長 平田 健二 様
内閣総理大臣 野田 佳彦 様
農林水産大臣 鹿野 道彦 様
環境大臣 細野 豪志 様
内閣官房長官 藤村 修 様
農林水産省九州農政局長 吉村 馨 様