令和5年2月22日(水曜日)に開会した令和5年第1回雲仙市議会定例会の施政方針のなかで、ゼロカーボンシティ表明を行いました。
ゼロカーボンシティとは・・・・
ゼロカーボンシティとは、2050年(令和32年)までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指す自治体(都道府県・市区町村)のことです。
温室効果ガスには、太陽から放出される熱を地球に閉じ込めて、地表を温める働きがあり、二酸化炭素(CO2)やメタン(CH4)などの気体の総称です。こうした温室効果ガスは、化石燃料をもとに電気を作ったり、私たちがガソリン車に乗ったりすることによって排出されます。温室効果ガスが増えすぎると、地球から逃げていくはずの熱が放出されずに地表に溜まりすぎてしまい、気温が上昇すると考えられています。
この温室効果ガスの排出量をできるだけ減らし、同時に森林などによる吸収量を増やすことで、排出量と吸収量をプラスマイナスゼロにする。その結果、大気中の温室効果ガスをこれ以上増やさない取り組みがゼロカーボンです。
出典:環境省ホームページ(https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/(外部リンク))
(参考)地方公共団体における2050年二酸化炭素排出実質ゼロ表明の状況
https://www.env.go.jp/policy/zerocarbon.html(外部リンク)
雲仙市における部門別の温室効果ガス排出量推移
平成25年度をピークに減少傾向にありますが、この排出量を2050年までに実質「0」とする取り組みが必要になります。
【産業部門】
製造業(工場)、農林水産業、鉱業、建設業におけるエネルギー消費に伴う排出。第3次産業は含まれません。また、製造業の企業であっても、本社ビル等の部分は含まれません(→業務その他部門に計上)。
【業務その他部門】
事務所・ビル、商業・サービス業施設のほか、他のいずれの部門にも帰属しないエネルギーに伴う排出を計上。
【家庭部門】
家庭におけるエネルギー消費に伴う排出。自家用自動車からの排出は、運輸部門で計上。
【運輸部門】
自動車、船舶、航空機、鉄道におけるエネルギー消費に伴う排出。自動車は自家用のものも含みます。
【廃棄物分野】
廃棄物焼却場における化石燃料由来のプラスチック、廃油の焼却等に伴う排出。
表明内容(令和5年雲仙市議会第1回定例会 施政方針)と宣言文
昨年11月に策定した「雲仙市脱炭素計画」に加え、令和5年度に改定する「雲仙市地球温暖化対策実行計画」により、本市の特性を活かした取り組みを加速させるとともに、2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を本日ここに表明し、市民や事業者、行政が一体となり、地球温暖化問題に関心を高め、再生可能エネルギーの導入や省エネルギー行動に取り組んでまいります。 (施政方針より抜粋)
宣言書(PDF:114.2キロバイト)
今後の取り組み
雲仙市では、脱炭素の取り組みとして、雲仙市環境センター(し尿処理施設)への⽊質バイオマスボイラーの導⼊や温泉熱の活用などの取り組みを行っています。令和4年度に策定した雲仙市脱炭素計画において、再⽣可能エネルギー導⼊の目標などを設定しており、令和5年度に改定する雲仙市地球温暖化対策実行計画では、再⽣可能エネルギーの導⼊・省エネルギーや資源循環の促進などの年次計画を立て、市民・事業者・行政の「オール雲仙」でゼロカーボンシティの実現を目指します。