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ひと咲くvol.7 ブロッコリー農家・城文也さん

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ブロッコリー農家 城 文也さん =雲仙市吾妻町=

自然豊かな古里が好き/一人前になって恩返し

  • 城文也さん1
  • 城文也さん2

◆独立したかった

整備された段々畑の先には有明海が見渡せ、山手に目を向けると普賢岳。自然豊かな古里が好きで、会社員を辞めて戻って来た。農業を始めた理由は「たまたま身近にあっただけ」。ひょうひょうと語る言葉の端々に、自立を選んだ覚悟と自信がみなぎる。

吾妻町出身。高校卒業後、長崎市と熊本市でサラリーマンとして働いていた。次第に「独立して自分で何かをやってみたい」との思いが強まる。仕事が嫌だったというわけでもない。ただ、自立したかった。地元には祖父がコメやタマネギを育てていた田畑がある。23歳、仕事を辞めて吾妻町へ戻った。

帰郷したものの、農業の知識は素人同然。雲仙市の新規就農制度を活用して約1年間、県新規就農相談センター(諫早市)に通い、吾妻町の受け入れ農家の元でイロハを学んだ。育てる野菜は決めている。吾妻町が誇るブロッコリー。身近に先輩たちが多くいたことも決め手となった。

  • 城文也さん3
  • 城文也さん4

◆気合で何とかなる

約1.5ヘクタールから始めた農業。挑戦と失敗の繰り返しだったが、同級生や先輩など、教えてくれる仲間が近くにいる。支えてもらっていることも、やりがいにつながった。

市街地のサラリーマンを経験しての帰郷。市街地での暮らしを知っているからこそ、飲食店や大きな店舗が雲仙市にも増えたらいいなと思う。今でも休日は長崎や福岡まで出掛けることもあるが、Uターンしたことに後悔はない。農地は6ヘクタールまで拡大し、収入も比較的安定するようになった。計画を立てることを大切にしているが、自然相手なのでうまくいかないことのほうが多い。それでも「気合で何とかなる」と笑い飛ばす。一人前になることが、お世話になった人たちへの恩返しだとも思う。ひょうひょうとした表情で気負わず、力まず。吾妻の地に黙々と根を張る。

私のオススメ

 子どものころによく遊んでいたのは山田城址公園。その昔、南北朝時代の1372年に築城され、島原半島攻略の拠点でもあった場所。現在は見晴らしのいい公園として整備され、花見の名所でもある。普段はほとんど人がいないので、のんびりしたい時などに立ち寄るという。牧場の里まで自転車で行ったこともいい思い出。「何もないですけどね」と皮肉っぽく笑顔を見せた。

  • 山田城址公園

    春には桜が見ごろを迎える山田城址公園



※この企画は、長崎新聞社発行の情報紙「とっとってmotto!」(令和5年11月24日号)に掲載されました。また、ひまわりてれびの情報番組「デイリーひまわりTims」でも動画バージョンが放送されました。

動画はYouTubeの雲仙市公式チャンネルでも公開しています。


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