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ひと咲くvol.9 フレッシュマートナカムラ店長・中村庄吾さん

最終更新日:
  • 人咲くカット

フレッシュマートナカムラ店長 中村 庄吾さん =雲仙市小浜町=

地域交流の場を守り/まちづくりを支えたい

  • 中村庄吾さんメイン
  • 刺身

◆跡を継がないか

祖父が開業し、父が継いでいた鮮魚スーパー「フレッシュマートナカムラ」。新鮮な魚や惣菜が人気で、地域の交流の場でもあった。幼いころから「自分が継ぐんだろうな」と漠然と考えていた。琉球大を卒業後、そのまま沖縄の建築会社で働いていたが2022年2月、「跡を継がないか」と父からの電話。答えは決まっていた。

大学では都市計画やまちづくりについて学んだ。その根底にあったのは「小浜に戻って店を継ぐ」という思い。建築会社では店舗改修や運営業務などを担当。どれもこれも「経営に生かせる」と、全力で吸収した。

父からの電話を受けて22年秋、退職して帰郷。鮮魚がウリだった同店だが、以前と比べて漁獲量が減少し、仲卸の業者も減っていた。客層も高齢化していく中、「この場所で何が求められているか」を探った。

  • 海鮮丼
  • かまぼこ
  • 中村庄吾さん


◆客に育ててもらう

3代目を継いで、宅配や買い物代行を充実させた。電話で「ちゃんぽんを作りたいから材料を届けて」「チョコ菓子をお願い」など、大

ざっぱな依頼も引き受ける。何度か配達するうちに客の好みを覚えて、嗜好に合わせた提供ができるようになった。

同店には魚をさばく職人が数人いるが、職人によって刺身の厚さが違うことも、それを狙って買い求める客がいることにつながっている。「やってみて気付くことも多い。お客さんに育ててもらっている」と笑う。

昨年夏、全面改装して、いけすを客に見えるよう再配置し、売り場を見やすく拡充。30、40代の子育て世代の客層も増えてきた。地元のニーズに合ったサービスを提供することで、そこで暮らす人、働く人の生活の一部に自分が溶け込んでいく。「あったらいいなを充実させることが理想のまちづくり。少しずつ受け入れてもらいながら、地域に根差したお店に成長したい」と力を込める。

たまに常連客からジュースの差し入れをもらうことも。「うち、スーパーなんですけどね」。普通の店舗じゃあり得ない日常。だけど、それがいい。笑い声が響く店内でまた一歩、理想に近付いた。

私のオススメ

 同店がある木指地区の砂浜で、子どもの頃にござを敷いて星を眺めていたという中村さん。その昔、木指の裏通りには駄菓子屋もあって、楽しかった思い出が去来する。「海が近い町並みが好き。この景色を大切に守っていきたい」と話す。

  • 木指の海岸



※この企画は、長崎新聞社発行の情報紙「とっとってmotto!」(令和6年1月26日号)に掲載されました。また、ひまわりてれびの情報番組「デイリーひまわりTims」でも動画バージョンが放送されました。

動画はYouTubeの雲仙市公式チャンネルでも公開しています。



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