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ひと咲くvol.10 ミニトマト農家・木戸洸利さん

最終更新日:
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ミニトマト農家 木戸 洸利さん =雲仙市千々石町=

「おいしい」が一番うれしい/稼ぐ農業に育てて次世代へ

  • 木戸さんメイン
  • ミニトマト
  • 木戸さん収穫


◆継ぐんだろうな

「おいしい」が一番うれしい。農家として一番励みになる言葉。やっててよかったと思える瞬間でもある。手間をかけた分だけ色づくミニトマトに目を細める。

実家は千々石町で代々続く農家。長男なので「自分が家を継ぐんだろな」と、ぼんやりとした自覚はあった。諫早農高に進学し、滋賀県にある種苗業者の専門学校を経て20歳で実家に戻って就農。会社員やイラストレーターなど、やってみたい仕事はあったが「親には迷惑をかけてきたので」と、Uターンを選んだ理由を語る。

約10アールのハウスで、1日200kg前後を収穫する。早朝からの手作業。パック数にして約1000から1200個を連日、午前中までに出荷する。午後は脇芽を切ったり葉を取ったりと畑の管理で1日が終わる。「覚悟はしていたけど、休みが全くない」とこぼす。だけど、周りの先輩農家に相談しながら品種改良や効率化を重ねてきた。

地域一丸となって高品質化に努めた結果、所属するJA島原雲仙西部ミニトマト部会は昨年4月、日本農業賞の集団組織の部で優秀賞に輝いた。品質のほか技術の平準化を図っていることなどが評価された。

  • 木戸さん立ち
  • トマト選別
  • 杖道


◆考え方の転換

週に1回、「杖道」の道場に通う。杖を用いた武術で、流れるような形の演武、無駄のない動きに魅了された。「杖道は心の鍛錬。考え方や忍耐力が鍛えられた」と話す。

農業もきついだけでは続かない。考え方の転換が必要だ。収益性を上げることで、次世代にもつながる業種にしたいと思う。「本音を言うと、農業は楽しくない」と笑う。だからこそ、自分の世代でしっかりした農業を確立させたいとも思う。「稼げる農業にすることで、自分もみんなも楽しいと思えるような農業に育てていきたい」。雲の切れ間から差した光が、赤く熟れたトマトを照らした。 

私のオススメ

日々の仕事と杖道の鍛錬。そんな木戸さんを癒やすのが日帰り温泉だ。中でもお気に入りなのが小浜町の望洋荘で、週1回は通う。冬場の温泉は格別で「体の芯まで温まり、布団に入るまでポカポカ。疲れが吹き飛ぶ」。電車やバスが少ないなど不満もあるが、「隣町に温泉街があるのは最高の環境です」と笑顔を見せた。

  • 望洋荘


※この企画は、長崎新聞社発行の情報紙「とっとってmotto!」(令和6年2月23日号)に掲載されました。また、ひまわりてれびの情報番組「デイリーひまわりTims」でも動画バージョンが放送されました。

動画はYouTubeの雲仙市公式チャンネルでも公開しています。




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