ブロッコリー農家 大島 将平さん =雲仙市愛野町=
子どもが継げるように/稼げる農業を確立したい
◆良い出来を目指し試行錯誤
ブロッコリーをメインに栽培し、ジャガイモは父親と親子共同で作っている。愛野町で生まれ育ち、祖父が農業を営んできた姿を見て、幼いころから農家になるんだろうなと思っていた。諫早農業高を卒業後、諫早市の種苗業などを手掛ける企業に就職。農業はきつい仕事と頭では理解していたが、やりがいを見いだしたかった。ただ、実際に企業で働くうちに、周囲にこう言われた。「農業は実際にやってみないと分からない」。企業での知識習得を経て、20歳で就農した。
当初は、カボチャやタマネギをメインに作っていたが、「ブロッコリーは、ジャガイモと交互で収穫できる」と周りの農家が教えてくれた。「出来具合は自分の責任。きれいで美味しいものができるとうれしいし、逆に枯れると落ち込む。良い出来を目指し考えることが楽しい」と語る。ブロッコリーを作り始めて8年目、やりがいを感じられるようになってきた。作業を一気に進めると身体に無理が出たこともあるため、ゆとりを持つことも心掛けている。
◆スマート農業も実践
雲仙市内は、以前より道路整備が進み、周辺へのアクセスが良くなり、子育て支援の対応も早く、暮らしの中で不満はない。3人の子どもに恵まれ、責任感も出てきた。環境が整ってきたからこそ、自分の子どもたちに「農業を継ぎたい」と思ってもらえるよう、もうかる農業を確立したい。ドローンで畑の状況をチェックしたり、肥料をまいたりするスマート農業も取り入れた。時々、子どもたちに作業を手伝ってもらいながら農業の良さも伝えている。「自分たちが不自由ない程度は頑張って稼ぎたいですね」とほほ笑む。
夫婦共働きのため家事育児は夫婦で協力している。子どもたちの弁当や誕生日ケーキを手作りするなど、子煩悩な一面もあり「残さず食べてくれるとうれしい」と目を細めた。
私のオススメ
休みが不定期なので、時間を見つけては子どもたちと出かけています。百花台公園はお気に入りの一つで、子どもは遊具で大はしゃぎ。今から過ごしやすい時季になるので、犬も連れて家族一緒にまた行こうと思っています。千々石の海岸もおすすめ。砂浜がきれいなので、子どもと一緒に海岸を歩いたりします。
※この企画は、長崎新聞社発行の情報紙「とっとってmotto!」(令和6年9月27日号)に掲載されました。また、ひまわりてれびの情報番組「デイリーひまわりTims」でも動画バージョンが放送されました。
動画はYouTubeの雲仙市公式チャンネルでも公開しています。
YouTube雲仙市公式チャンネル(https://www.youtube.com/channel/UC1upHr_WMt3sCFOfkRP6oIQ
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