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金澤市長4期目就任式あいさつ(R7.1.14)

最終更新日:

このたびの雲仙市長選挙におきまして、市民皆様をはじめ、各方面の皆様の温かいご支援とご厚情を賜り、引き続き市政運営を担わせていただくこととなりました。


本日、4期目としての初登庁を迎え、改めてその職責の重さに身の引き締まる思いであり、市長就任時に目指すべき市政として掲げました「市民皆様のお声に真摯に耳を傾け、経営感覚を持って市政運営に取り組むこと」という信念のもと、雲仙市の価値を最大限に高められるよう、職務を全うしてまいりたいと考えております。


私自身、雲仙市長選挙としては初めての選挙戦を経験し、改めて多くの市民皆様のお声を拝聴いたしました。また、市政に対する私の考えをご説明させて頂く機会は大変貴重なものであり、その中でも大変厳しいご意見を頂戴したところでございます。

そのようなご意見に併せて、今回の選挙結果につきましても、真摯に受け止めさせていただき、今一度、原点に立ち返り、思いを新たにして、市民の皆様の信頼と期待に応えられるよう、市政運営に取り組む覚悟でございます。

私は平成25年の市長就任以来、本市の最重要課題である人口減少問題の克服、地域経済の発展など、本市地方創生の確立に向けた取り組みを進めてまいりました。

3期目となる令和3年からは、「継続」と「改革」というテーマを掲げ、新型コロナウィルス感染症対策をはじめ、子育て支援、観光再生、農業振興、行財政改革など、多くの分野で施策を展開してまいりました。

特に、市内小中学校の学校給食費無償化の創設や、子どもの福祉医療費の対象者を高校生世代まで拡充、現物給付による支援制度の開始といった子育て環境の充実をはじめ、雲仙市全体の観光推進を図る雲仙観光局の設立、市内全域を対象とした光ブロードバンドの整備、乗り合い送迎バス「チョイソコうんぜん」の運行開始、長年の要望活動が結実した一般国道57号富津防災の新規事業化など、様々な分野において成果をあげることができました。

このことは、市民皆様のご協力とご支援、市議会議員の深いご理解、そして市職員のご努力の賜物であり、この場をお借りして深く感謝申し上げます。


4期目の任期がスタートする本年は、市制施行20周年という節目の年であります。また、令和8年度に終期を迎える雲仙市総合計画の総仕上げに向けた施策を展開するとともに、次期計画に向けた準備を進める中で、今後の市政の在り方を考える重要な一年となります。

現在、雲仙市が抱えている最重要課題は人口減少問題であります。私が折に触れて申し上げていることは、本市の人口が毎年450人の自然減となり、社会動態については、従前の400人減という状況から、近年では改善の動きが見られるなど、一定の成果も見えつつありますが、全体的には大変厳しい状況にあります。

また、人口減少及び高齢化という問題は、国立社会保障・人口問題研究所が発表した最新の将来推計人口からみましても、これからさらに深刻なものとなり、社会保障費の増加や各産業の担い手不足をはじめ、地域コミュニティの減退や家屋・農地の荒廃化、災害リスクの増加など、様々な影響が予想されます。

一方、雲仙市の財政状況は、自主財源の割合が低く、今後、市税の大幅な増収や普通交付税の増額も見込めない反面、扶助費をはじめとした社会保障関係費が増加し続けており、義務的経費が高い水準で推移するなど、依然として厳しい状況にあると言えます。

このような状況の中で、人口減少の速度を緩めつつ、次世代を担う子どもたちが、安心して暮らせることができる環境づくりを実現するため、これまでの3期12年で動き出した成果をさらに進化させるとともに、前例にとらわれない新たな政策にも取り組む必要があります。


私としましても、今回の市長選挙の際に、市政運営にかかる三つの柱を基本とした政策を市民の皆様へお約束させていただきました。

その一つ目は、「豊かな暮らし」です。

子育て応援パッケージを柱とした子育て環境の充実や、愛野・小浜間の幹線道路整備による交通アクセスの改善、女性活躍の推進など、「雲仙市に住んでよかった」と思える魅力あふれるまちづくりを推進してまいります。

二つ目は、「力強い産業」です。

基幹産業である農畜産業において、生産性向上や担い手確保に向けた基盤整備を進めるとともに、豊富な食材や温泉といった資源を最大限活用し、付加価値の高い「食」、自然を生かしたアクティビティの創出などにより、地域経済の活性化を推進してまいります。

三つ目は「未来への共生」です。

諫早市の大型企業誘致や島原道路の整備促進などにより、人口増加の動きが見られている愛野地区を中心としたエリアの住環境の整備を図るとともに、教育環境の充実、再生可能エネルギーの活用などにより、持続可能性が高いまちづくりを推進してまいります。

この三つの柱を基本として、雲仙市が確かな発展を遂げるよう、行政だけでなく、市民や企業の皆様などの総力を結集し、これまでの取り組みについて「継続」と「改革」を加速してまいりたいと考えております。

また、そのような施策を展開するためにも、現在進めている施策や各種計画について、選択と集中の視点から、課題を有耶無耶にせず、積極的かつ抜本的な見直しを行うとともに、全ての分野において財源の確保に向けた取り組みを強化してまいりたいと考えております。

さらに、本市が進める各種施策について、可能な限り多くの市民の皆様へお伝えするためには、より効果的な媒体の活用が重要であることから、情報発信の強化に取り組んでまいりたいと考えております。


職員の皆様におかれましては、目の前の課題に丁寧かつ迅速に対応して頂くことはもとより、現在、雲仙市が置かれている現状を再認識し、長期的な視点で、次世代に何を残していくべきか、取捨選択について、全庁一丸となって取り組んで頂きたいと思っております。

私としましても、これからの4年間において、さらに高い使命感と緊張感をもって、市政運営に全力を傾注してまいりますので、職員の皆様におかれましては、これまで以上にご理解いただき、また、お力添えをお願いして、4期目就任にあたっての挨拶といたします。


令和7年1月14日          

雲仙市長 金澤 秀三郎   


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