花き生産農家 鶴﨑 正敏さん =雲仙市愛野町=
見とれるほどかわいい花を/多くの消費者に届けたい
◆花き栽培を一からスタート
愛野町で生まれ育ち、曽祖父の代から農家だった。両親はイチゴをメインにジャガイモやタマネギを生産。幼いころから作業を見るうちに「自分が継ぐもの」だと思っていた。農業以外を考えたこともあったが、いずれは農業をやりたいと思うようになり諫早農業高校へ入学。農業の基本について学んだ。
高校を卒業後、広島市内の青果市場へ1年間研修へ行き、市場の流れを学んだ。当時、イチゴが安価で売られており、家業も売上が厳しくなると予想。地元に帰ってイチゴ以外のものを作ってみたいと考えた。広島から戻って4年間両親の元で働き、その後独立。イチゴと同じく施設栽培で勝負したいと思い、花き生産を始めた。
地元の農家の間でスターチスが生産されており、仲間に入れてもらった。そこで栽培を一から学んだが、1年目は管理が上手くできず、花弁などが変色する病気が蔓延した。選別作業にも苦労した。
今は年間通してスターチスとラナンキュラス、夏から秋はヒマワリやケイトウを生産している。とりわけ、友人からもらったラナンキュラスは「こんなにかわいい花があるんだ」と衝撃を受けたほどだ。その感動を消費者に届けたい思いも強い。「今年は目標とする売上のためにガーベラも導入し、経営基盤を整えたい」と意気込んでいる。
◆自然が心を落ち着かせる
雲仙市の良さの1つは自然の豊さだ。愛野町から雲仙岳が望めるし海も近い。広島は都会で、すぐに自然が恋しくなった。「田舎で自然しかないけれど落ち着きます」。近年はバイパスが通り、利便性も良くなった。
3人の子どもに恵まれ、長男は水泳、次男は剣道、長女は空手を習っている。仕事の合間をぬって子どもたちが出場する大会の応援に行くことが楽しみだ。「子どもが頑張る姿を見ると自分もやる気が出ますね」と目を細めた。
私のオススメ
温泉が好きで雲仙温泉や小浜温泉に行きます。瑞穂町にあるサウナ付きの温泉も好きですね。最近は機会が減りましたが、以前は家族で泊まりがけで行ったりしていました。花の管理があるのでなかなか遠出はできませんが、温泉に入ってゆっくりくつろぎの時間を過ごすことで心身をリフレッシュ。仕事にメリハリがつきます。寒い時期は特に温泉に行きたくなります。
※この企画は、長崎新聞社発行の情報紙「とっとってmotto!」(令和7年1月24日号)に掲載されました。また、ひまわりてれびの情報番組「デイリーひまわりTims」でも動画バージョンが放送されました。
動画はYouTubeの雲仙市公式チャンネルでも公開しています。
YouTube雲仙市公式チャンネル(https://www.youtube.com/channel/UC1upHr_WMt3sCFOfkRP6oIQ
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