ワコールマニュファクチャリングジャパン長崎工場 松尾 佑奈さん =雲仙市愛野町=
見た目も機能性も良い/愛用される衣料を縫製
◆細かい作業を丁寧に
工場内にずらりと並ぶミシンや大きな裁断機。生産しているのは、ワコールの下着類を中心に、有名アスリートも愛用しているスポーツウェア「CW-X」などの衣料だ。
もともと縫製が好きで手先が器用だったことから、高校卒業後の進路を決める際に担任教師からワコールマニュファクチャリングジャパンを勧められて工場を見学。たくさんの機械に驚いたが、ここで仕事をしてみたいと思った。縫製業務に従事して9年目。見た目、着心地が良くなるようにと、丁寧な作業を心がけている。
縫製は流れ作業でパーツごとにミシンで縫い合わせていく。昨年10月からCW-Xの裏打ち縫いを担当。表地の裏面に別布を当てて縫い合わせて1枚の生地にする。「次の人の作業を考慮し、縫い代を数ミリ残しながら縫っていく。細かい作業なので気を使います。」
CW-Xの担当になって日が浅く、作業についていくのは大変だが、きれいに縫えるとうれしい。家族や身近な人がワコール製品を着用して「この製品いいね」と言われると誇らしく思う。
「いつかはデザインから考えて、自分1人でブラジャーを縫える技術を身につけたい。」と笑顔で抱負を語った。
◆人の優しさ感じるまち
もともと諫早市に住んでいたが、結婚を機に夫婦それぞれの勤務地が近い雲仙市に移住した。雲仙市からの移住や結婚、子ども手当など支援金が充実していて、とても助かった。移住して5年たち、3歳と5歳の子どもを連れてスーパーへ行くと、店員が袋詰めを手伝ってくれたり、車まで運んでくれたりと子育てがしやすく、住んでよかった。一方、家の近くに小児科や産婦人科がないため、増えるとより子育てしやすいと感じる。「最近キャンプを始めたので、市内のキャンプ場にも行きたいですね」。雲仙市での暮らしを満喫中だ。
私のオススメ
小浜温泉街の路地裏にある「EBISUYA COFFEE」。老舗旅館をリノベーションしたおしゃれで居心地の良いカフェです。地元の食材を使ったランチやこだわりのコーヒー、手作りのケーキや焼き菓子が楽しめます。店長が高校時代に仲の良かった友人で、昨年オープンしたときにお花を持ってお祝いに行きました。私のお気に入りは塩キャラメルチーズケーキと手作りのレモネードです。
※この企画は、長崎新聞社発行の情報紙「とっとってmotto!」(令和7年2月28日号)に掲載されました。また、ひまわりてれびの情報番組「デイリーひまわりTims」でも動画バージョンが放送されました。
動画はYouTubeの雲仙市公式チャンネルでも公開しています。
YouTube雲仙市公式チャンネル(https://www.youtube.com/channel/UC1upHr_WMt3sCFOfkRP6oIQ
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