猫を飼うなら「室内飼い」
昔は放し飼いのようなこともされていたかもしれませんが、今は「室内飼い」に努めることがルールとなっています。「家に閉じ込められて可哀そう」と思わなくても大丈夫です。猫には広さよりも高さが重要で、高低差を作れば家の中でも楽しく過ごすことができます。飼い猫のエサを玄関や庭でやり、エサを置きっぱなしにすると、あなたの飼い猫以外の猫がエサを食べに来て野良猫が増えることにつながります。また、飼い猫が家の中に自由に出入りできるようにしていると、開けている窓やドアの隙間から自由に出入りする猫はあなたの飼い猫だけとは限りません。メス猫の場合、不妊手術をしていないといつの間にか子猫を産んでしまうかもしれません。もし、飼い猫を放し飼いしているなら「室内飼い」に切り替えましょう。
「室内飼い」にすることのメリット
1.交通事故を防止できる
「運転しているときに急に猫が飛び出してきた」という経験がある人は、少なくないと思います。「室内飼い」をすることは、大切な家族である猫が交通事故にあう危険を未然に防ぐことにつながります。
2.ケガや伝染病になりにくく、長生きできる
外に出る猫は、飼い主のいない猫(野良猫)とケンカなどをしてケガをするだけでなく、感染症にかかる恐れがあります。
3.行方不明にならない
外に出る猫は事故や迷子、ケンカなどにより帰れなくなる恐れがあります。また、近所に新しい餌場を見つけ、戻らない場合もあります。
4.周辺への迷惑を防止できる
フンや鳴き声など猫にとっては当たり前の行動ですが、他人の迷惑となることがあります。「フン尿」の被害や、「車などの破損」「鳴き声」など、猫が原因でご近所トラブルとなってしまう事例が、近年発生しております。あなたの飼い猫が家族の知らない間に、ご近所の方に迷惑をかけることがあったとしても、ご近所の方も猫の飼い主に「迷惑だ」と言えずに困ったり、我慢しているかもしれません。「室内飼い」をすると、猫も飼い主もご近所の方も悲しい思いをすることが少なくなります。
- 5.虐待などの被害にあうことがなくなる
動物の殺傷・虐待・遺棄は犯罪です。しかしながら、全国では猫が虐待されたという悲しい事件が起こっているのも事実です。「室内飼い」をすることで猫を虐待などの犯罪から守ることもできます。
不妊・去勢手術はしていますか
猫の繁殖能力は強く爆発的に増え、飼育崩壊を起こすこともあります。適切な飼育頭数を維持するためにも不妊・去勢をしてください。不妊・去勢手術をしなかったことで自宅や近所で子猫が産まれてしまっても、行政やボランティアは引き取りません。子猫が生まれても最後まで責任をもって世話をすることができない場合は、何の罪もない命を奪うことのないように、事前に不妊・去勢手術を受けさせましょう。