【開催日】 平成26年12月26日
【場所】 吾妻町ふるさと会館 研修室3
【発表内容】 （1)今年1年を振り返って
(2) 平成27年1月の主要行事予定について
・今日は、平成26年最後の定例記者会見となりますので、今年1年を振り返ってみての所感をお話させて頂きます。
雲仙市のこの1年を振り返ってみますと、2月にロシアのソチで開催された冬季オリンピックで、長崎県で初めての冬季オリンピック出場選手として本市出身の「宮崎久(ひさし)選手」がボブスレー競技に出場され、ハマユリックスホールにおいて応援観戦を実施いたしました。残念ながらメダルには届きませんでしたが、歴史に名を残されるとともに、本市の競技スポーツの振興に、大きな希望を与えてくれました。
さらに、平成22年から行っておりました旧鍋島家住宅長屋門ほか4棟保存修理工事が完成し、一般公開と併せて、地域の方々の鍋島邸と神代小路に対する愛着心と継続的な活動により地域力を集結された「緋寒桜の郷まつり」が開催されました。
また、3月には雲仙市で初めてとなる市民ミュージカル「至純の人 千々石ミゲル」の公演が開催されました。このミュージカルには、公募により参加された市民を中心に、小学生から75歳までの男女約80名の皆様が、熱心に練習に取り組まれ、市内外から来場された皆様を魅了する素晴らしい公演となりました。
さらに、国立公園「雲仙」指定80周年及び島原半島世界ジオパーク認定5周年を記念し、3月にキックオフイベントが、8月には北川環境副大臣などを迎え、記念式典が開催されました。特に、お山雲仙の歴史と地域性を踏まえ、かつての外国人観光客が食していた洋風丼を「雲仙ハヤシ」として復活された取組みには、地域の思いが集結された力を感じました。
また、10月には平成19年から閉鎖されておりました旧小浜観光ホテルが「浜観ホテル」として10月にリニューアルオープンされました。
7年ぶりに小浜温泉街の中心地に再び明かりが灯され、新たな雇用の場や地域飲食店への経済効果等が生み出されました。
さらに、まだ皆様の記憶にも新しいものとしまして、市民総参加により成功をおさめました「第69回国民体育大会 長崎がんばらんば国体」は、深く記憶に残っていることと思います。
本市では、ボクシング競技、サッカー競技少年男子、馬術競技の3競技を開催し、大変多くの方々にご参加・ご来場いただきました。
準備から開会までに3か年を要し、昨年からのリハーサル大会を含めて、多くの皆様からのご支援ご協力をいただきました。また、花いっぱい運動をはじめ、全国から来訪された皆様への「おもてなしドリンク」や「おもてなし料理」のふるまいも大好評であり、市全体で一体感を感じながら成功できましたことに大変感銘を受けたところでございます。
このように、市全体として取組み成果を挙げたもの、地域の皆様が一丸となって取り組み成果を上げられたものなど、市民の団結力と行動力などの市民力を改めて感じた素晴らしい一年でございました。
一方で、新たな懸案とすべき事項も多く発生しております。
特に、人口減少問題がありますが、人口減少は、経済成長、産業、社会保障、地域活動など、様々な分野へ影響を及ぼすことが懸念されることから、市では、8月に人口減少対策プロジェクトチームを発足させ、今後の施策の方向性を見定める作業などに取り組んでいるところでございます。
この人口減少問題への対策としまして、国では「若い世代の就労、結婚・子育ての希望を実現」や「地域の特性に即した地域課題の解決」などを基本的視点とされておりますが、市におきましても、平成26年度から「定住促進奨励補助金」の創設、「福祉医療費」の対象者を中学生まで拡充するなどの子育て世代への支援策を開始いたしました。
また、市単独の電算システム事業も4月から福祉業務、財務及び人事・給与等の29システムが稼動したことに加え、9月には、新たに税、住基などの27システムが稼動し、予定していたシステムのすべてが本格稼動いたしました。行政改革推進のための基礎が一定整ったことから、今後市民皆様の利便性及び住民サービスの向上が図れるものと思われます。
地方を取り巻く環境が厳しさを増している中ではございますが、引き続き市民皆様との結びつきの中で、さらに魅力ある住み良い雲仙市になるよう市政運営に取り組んでまいります。
全てをここで取り上げることはできませんが、種々の施策の円滑な推進につきましては、関係各位の限りないご尽力がなければなしえないものであり、改めて感謝とお礼を申し上げます。
早いもので来年10月には市制10周年を迎えます。この1年は雲仙市の歩みを振り返るとともに、新たな出発の年ということになります。
この雲仙市が地域の特性を活かしながら発展していくためには、これまでの市民の皆様が育まれた市民力を起点とする取組みが必要不可欠であります。次の10年がさらなる飛躍の10年となりますよう、職員とともに市政運営に全力を傾注してまいりますので、市民皆様のお力添えをお願い申し上げます。
以上、今年を振り返っての私の所感とさせて頂きます。
なお、1月の雲仙市主な行事予定につきましては、次第2ページ以降に掲載いたしておりますとおり、恒例の「雲仙市成人式」及び「雲仙市消防出初式」が開催される予定となっております。
以上でございます。
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